[Financial Express]シンガポール、11月2日(ロイター): 貿易筋によると、最大の原油輸出国サウジアラビアは、中東の指標原油であるドバイ原油の下落を受け、12月にアジアに販売する原油の大半の価格を引き下げる可能性がある。
サウジ産原油の価格引き下げは需要の弱さを示すものであり、サウジアラビアが率いる石油輸出国機構(OPEC)とロシアを含む同盟国にとって、12月からの生産増加計画を延期する可能性があるさらなる証拠となるだろう。
ロイターが石油精製会社6社を対象に行った調査によると、主力原油であるアラブ・ライト原油の公式販売価格(OSP)は12月に前月比1バレル当たり30~50セント下落する可能性がある。これは先月のドバイ原油価格スプレッドの同様の下落と一致している。
中東産原油のスポットプレミアムは先月低下した。これはアジア市場で供給が十分だった一方、精製マージンの回復にもかかわらず中国など主要買い手からの需要が低迷したためである。
それでも、回答者の中には、高硫黄燃料油の利益率の高さに支えられ、12月にはアラブ・ミディアムやアラブ・ヘビーなど、サウジアラビア産のより重質な原油の価格が小幅に下がると予想する者もいる。
地域の指標となるシンガポールの複合精製マージンは、今年最低だった9月の平均2.12ドルから10月後半に1バレル4ドル超に回復した。
石油輸出国機構(OPEC)は、原油需要の低迷と供給増加への懸念から、12月の原油増産計画を1カ月以上延期する可能性があると、事情に詳しい4人の関係筋が水曜日にロイター通信に語った。
情報筋のうち2人によると、増産延期の決定は早ければ来週にも下される可能性がある。サウジ原油のOSPは通常、毎月5日頃に発表され、イラン、クウェート、イラクの価格動向を決定づけ、アジア向け原油日量約900万バレルに影響を与える。
国営石油大手サウジアラムコは、顧客からの推奨と、過去1か月間の原油価値の変動を産出量と製品価格に基づいて計算した上で原油価格を設定している。
Bangladesh News/Financial Express 20241103
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/saudi-arabia-may-cut-december-oil-prices-for-asia-1730558522/?date=03-11-2024
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