気温上昇の予測によりアジアのスポットLNG価格は安定

気温上昇の予測によりアジアのスポットLNG価格は安定
[Financial Express]シンガポール、11月3日(ロイター):アジアの液化天然ガス(LNG)スポット価格は先週、北東アジアと北西ヨーロッパの両地域で気温が例年より高くなるとの予想により需要見通しが抑制されたため、横ばいとなった。

業界筋によると、12月に北東アジアに引き渡されるLNGの平均価格は、100万英熱量単位(ッムブツ)あたり13.80ドルだった。

「欧州の天気予報では11月はかなり穏やかに始まると予想されており、暖房需要がさらに落ち込むだろう」とラボバンク・ロンドンのエネルギーストラテジスト、フローレンス・シュミット氏は述べた。

「北東アジアの一部の地域の天気予報では、今後2週間の気温が10年平均を上回ると予想されており、この地域のガス需要も落ち込むだろう」と彼女は述べ、今後数週間の欧州のガス価格とアジアのLNG価格の下落を示唆していると付け加えた。

ソウルと上海では、伝統的な暖房シーズンが始まる中、平年並みの気温が予想されていたが、予想は平年を上回る水準に修正されたと、アーガスのLNG価格担当責任者サム・グッド氏は述べた。一方、北京と東京では平年を下回る気温になるとの予想はほぼ打ち消された。

「今週、欧州のDES-TTFスプレッドは若干拡大した。これは、アジアの大西洋貨物に対する需要が弱く、購入意欲が薄れ、価格が高騰して追加購入が制限されていることを反映しているが、欧州のガスハブが下落したため、週後半には再び概ね縮小した」と同氏は、納入されたLNGとオランダのTTFハブガスの価格スプレッドに言及して述べた。

ヨーロッパでは、サルガスは12月渡し価格を12.650ドル/ッムブツと評価し、スパークコモディティは12.699ドル/ッムブツと評価した。

スパーク・コモディティーズのアナリスト、カシム・アフガン氏によると、LNG運賃では、大西洋の運賃が金曜日に過去最低の1日当たり1万8250ドルまで下落した。

太平洋地域の料金も下落し、12週連続で下落し、1日当たり3万500ドルとなった。


Bangladesh News/Financial Express 20241104
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/asian-spot-lng-prices-steady-on-warmer-temp-forecasts-1730657134/?date=04-11-2024