トランプ大統領の気候変動否定と環境政策の後退は地球温暖化を加速させる恐れ

[Financial Express]ワシントン、11月6日(AFP):ドナルド・トランプ氏の選挙勝利により、気候変動否定論者がホワイトハウスに復帰し、前任者の環境政策を解体し、人為的な温暖化を抑制する世界的な取り組みを危険にさらすことになるだろう。

共和党のこの大統領は選挙運動中、「掘れ、掘れ、掘れ」というスローガンを復活させ、投票日の数日前には「今日はここはとても涼しい」と冗談を言って気候変動を軽視した。

専門家は、トランプ大統領が再選されれば、グリーンエネルギーへの移行に急ブレーキがかかり、重要な長期気候目標を達成できるという希望が打ち砕かれるだろうと警告している。

その影響はすぐに感じられるだろう。1月の就任前でさえ、彼の選出は11月11日に始まるCOP29国連気候変動サミットにおける米国の交渉担当者の影響力を損なうことになるだろう。

米国が気候外交から撤退すれば、化石燃料への依存を減らす世界的な取り組みが深刻に損なわれ、中国やインドのような汚染大国に自国の計画を縮小する都合の良い口実を与えることになりかねない。

トランプ氏の実績は大きな問題だ。大統領就任後最初の任期中、同氏は画期的なパリ協定から離脱し、ジョー・バイデン米大統領が世界第2位の排出国を協定に復帰させた後、再び離脱すると誓っている。

正式な離脱手続きは通知から1年かかるため、米国は書類上だけでも技術的には2026年までEUに残留することになる。

パリ協定に基づき、ワシントンは2030年までに温室効果ガス排出量を2005年比で半減させると約束した。ロジウム・グループによれば、2023年までに排出量は18%減少した。

しかし、カーボン・ブリーフの分析では、トランプ氏が復帰すれば、2030年までに二酸化炭素換算で40億トンの追加排出量が発生する可能性があると警告している。これは、欧州連合と日本の年間排出量を合わせた量とほぼ同じだ。

「アメリカの選挙の結果は地球全体に影響を及ぼすだろう」と、気候を専門とするカリフォルニア大学サンタバーバラ校の政治学者リア・ストークス氏はAFPに語った。


Bangladesh News/Financial Express 20241107
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/trumps-climate-denial-green-rollbacks-poised-to-fuel-global-warming-1730914644/?date=07-11-2024