[Financial Express]世界第2位のカカオ生産国であるガーナは、農家の収入増加を支援するため、カカオ農家に支払われる固定農場出荷価格を2024/25年シーズンで2度目に引き上げたとナナ・アクフォ=アド大統領が述べたとロイター通信が報じた。
2025年1月7日に2期の任期が終了するアクフォ=アド大統領は、金曜遅くに行われた農家表彰式で、カカオ農家が受け取る報酬は、9月1日のシーズン開幕時に発表された1トン当たり4万8000ガーナ・セディから、今後は1トン当たり4万9600ガーナ・セディ(3062ドル)に引き上げられると述べた。
ココアマーケティング委員会(ココボッド)の広報担当者は、値上げは即時導入されたと述べた。
価格が上昇する可能性があるとの報道を受けて、10月に農家が豆を買いだめし、世界的な供給が圧迫される可能性が出てきた。
ココボッド関係者によると、当局は農家の収入を増やし、密輸を阻止しようと努めており、その結果、ガーナは2023/24年度のカカオ生産量の3分の1以上を失ったという。これにより、ガーナの生産量を20年以上ぶりの低水準にまで下げた業界全体の苦境がさらに悪化し、世界のカカオ価格が記録的な高値に跳ね上がる一因となった。
アクフォ=アド大統領はまた、ココボッドに対し、高等教育を受けるカカオ農家の子供たちに奨学金を提供するよう指示したと述べた。
しかし、アクラに拠点を置くシンクタンク「IMANIアフリカ」の副社長ブライト・シモンズ氏は、この政策の動機は「差し迫った選挙での票獲得だけを目的としたものと思われる」と述べ、物価上昇はインフレと通貨下落の累積効果を大幅に下回っており、潜在的な影響は小さいと指摘した。
アフリカで最も安定した民主主義国家の一つであるガーナでは、2017年に初代大統領に就任したアクフォ=アド氏の後任を選ぶため、12月7日に投票が行われる。
与党新愛国党のムハムドゥ・バウミア副大統領と、最大野党・国民民主会議のジョン・マハマ元大統領が主な候補者となっている。
Bangladesh News/Financial Express 20241112
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/ghana-raises-cocoa-farmgate-price-again-1731348384/?date=12-11-2024
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