[Financial Express]ロンドン、11月13日(ロイター):銅価格は水曜日、ドルが堅調に推移し、最大の消費国である中国の需要見通しが弱いことが市場を支配し、市場は米国のインフレ指標を待つ中で、2カ月ぶりの安値をつけた。
ロンドン金属取引所(LME)の銅の指標価格は、前日の安値9,094ドルから10時54分時点で0.2%下落し、1トン当たり9,143ドルとなった。先週の米国大統領選挙以来6%以上の下落となった。
「ドルは上昇分を失う兆候を見せておらず、中国の景気刺激策は製造業、不動産業、経済成長に大した効果をあげていない」と銅トレーダーは語った。
水曜日遅くに発表される予定の米国の消費者物価指数データは、米連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げの頻度と規模に関する手掛かりを探すために精査されるだろう。
米国の通貨が6カ月半ぶりの高値付近で取引されているため、ドル建ての金属は他通貨保有者にとって高価となり、需要が抑制される可能性がある。
ここ数カ月の中国の景気刺激策に対する失望と、ドナルド・トランプ大統領の大統領選挙勝利後に米国が輸入品に高額な関税を課す可能性が相まって、銅やその他の工業用金属は引き続き圧力を受けると予想される。
トランプ大統領は、中国から米国に輸入される製品に60%の関税を課すと警告しているが、これは大統領就任後最初の任期中に課した7.5%から25%の関税よりはるかに高い。
リベラムのアナリスト、トム・プライス氏は「我々は新たな弱気リスクをみている。それは、新政権の共和党が課す中国中心の関税拡大だ」と指摘。「関税は2018~19年に商品市場にとって弱気要因となった。またもや弱気要因となるだろう」
中国での需要低迷の兆候として、中国の銅輸入意欲を示す注目の指標である洋山プレミアムが、10月初旬に1トン当たり70ドル近くまで上昇して以来、30%下落し、46ドル前後となっている。
Bangladesh News/Financial Express 20241114
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/copper-hits-two-month-low-on-china-demand-angst-1731511502/?date=14-11-2024
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