[Financial Express]パリ/シンガポール 11月27日(ロイター) - シカゴ小麦先物は、世界の主要生産地域での作物見通しの改善を受けて前日のテクニカルな上昇が弱まり、小幅下落した。
トウモロコシと大豆は、ドナルド・トランプ次期米大統領が1月20日に就任する際に主要貿易相手国に関税を課すと脅迫したことによる影響の可能性を市場が評価する中、小幅上昇した。
木曜日の米国感謝祭の休業を前に参加者がポジションを調整する中、ドル安と原油高が穀物にいくらか支援となった。
シカゴ商品取引所(CBOT)で最も取引量の多い小麦先物は、11時37分時点で1.0%下落し、1ブッシェル当たり5.52-1/4ドルとなり、3日連続の下落から抜け出した火曜日の上昇分を取り戻した。
輸入業者による一連の入札と黒海産輸出供給をめぐる不確実性が小麦相場を下支えしたが、供給圧力が継続し、価格は7月下旬に記録した4年ぶりの安値付近にとどまった。
欧州のトレーダーは小麦について、「価格はかなり低く、これ以上下がるとは思えない。しかし、供給基盤は若干改善しており、行き詰まっている」と語った。
米国農務省が月曜日に発表した報告書によると、今月平原地帯で適度な降雨があったため、米国の冬小麦の作柄は4週連続で改善した。
黒海地域での降雨により干ばつの懸念は和らぎ、一方、今月西ヨーロッパで乾燥した時期が続いたことで農家は種まきの遅れを取り戻すことができた。
オーストラリアとアルゼンチンで現在行われている大量収穫への期待も、ロシアとウクライナの小麦の供給がまもなく減少するかもしれないという懸念を相殺している。
CBOT大豆は0.4%上昇して1ブッシェル当たり9.87-3/4ドル、トウモロコシは0.1%上昇して1ブッシェル当たり4.28-1/4ドルとなった。
Bangladesh News/Financial Express 20241128
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/wheat-eases-as-better-supply-outlook-weighs-1732721147/?date=28-11-2024
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