国連援助責任者、戦争で荒廃したスーダンへの緊急行動を呼び掛け

[Financial Express]ポートスーダン、12月1日(AFP):国連人道問題担当高官は、紛争により避難を強いられた数百万人の人々の苦しみを強調し、深刻化するスーダンの危機に対処するため、直ちに国際社会が行動を起こすよう求めた。

トム・フレッチャーはスーダンとチャドへの9日間の訪問中に難民と対話し、彼らの窮状を広く伝え、世界にさらなる支援を要請することを誓った。

「私たちは見えない存在ではない」と彼は述べ、被災者からのメッセージを伝えた。

スーダンは2023年4月以来、アブデルファッターハ・アル・ブルハン率いる正規軍とモハメド・ハムダン・ダグロ率いる準軍事組織の緊急支援部隊との間で戦争に巻き込まれている。

この暴力行為により数万人が死亡し、1,100万人以上が避難を余儀なくされ、国連が近年最悪の人道危機と表現する事態を引き起こした。

フレッチャー氏は金曜日に西ダルフール州の州都エルジェネイナを訪問し、同州の知事と面会し、紛争から逃れてきた難民から「悲痛な話」を聞いた。

「現地の状況は厳しい。世界最大の人道危機だ。私は地元住民と話し合い、受け入れコミュニティーの強化を図っている」とフレッチャー氏は土曜日遅くに発表された国連の声明で述べた。

国連の援助物資の配送が11月初めにさらに3か月延長されたことを受けて、フレッチャー氏はダルフールに向かう前にチャドとの国境にあるアドレ検問所を訪問した。

国境でチャドの受け入れコミュニティの代表者と会ったフレッチャー氏は、アドレは「スーダンの人々に切実に必要とされる援助を届けるための生命線だ」と語った。

「状況が非常に厳しいことは分かっています。食料、医薬品、教育、住居、誇り、尊厳が必要なことも分かっています」とフレッチャーさんはチャドの難民たちに語った。

スーダンでは、交戦中の両陣営が飢餓を戦争の武器として利用していると非難されており、人口の約半数にあたる約2,600万人が大量飢餓の脅威に直面している。

「この数字は驚異的であり、我々は背を向けることはできない」とフレッチャー氏は語った。


Bangladesh News/Financial Express 20241202
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/un-aid-chief-calls-for-urgent-action-on-war-torn-sudan-1733068288/?date=02-12-2024