[The Daily Star]ロイター通信によると、バングラデシュは冬季の需要減を理由に、インド企業アダニ・パワーとの電力購入契約に基づき価格を大幅に引き下げるべく同社から購入する電力を半減させた。
数億ドルに上る未払い金をめぐる意見の相違が続く中、アダニは10月31日、外貨不足に悩むバングラデシュへの供給を支払い遅延を理由に半減させた。
その後、当局者らは、バングラデシュはアダニに対し、従来の料金の支払いは続けるものの、今のところは電力供給を半分だけにするよう指示したと述べた。
「供給が停止されたとき、私たちはショックを受け、怒りを覚えた」と、国営バングラデシュ電力開発委員会のモハンマド・レザウル・カリム委員長はロイター通信に語った。「冬の需要は減っているので、発電所の両ユニットを稼働させる必要はないと委員会に伝えた」と同委員長は語った。
高等裁判所が先週、専門家委員会にアダニとの契約を調査するよう命じた後、ロイター通信は日曜、政府は「異常があった場合」に契約を再交渉したいと考えていると報じた。
バングラデシュの電力・エネルギー顧問ムハンマド・フォズル・カビール・カーン氏はロイター通信に対し、汚職や賄賂などの不正行為があった場合のみ中止されると語った。
同氏はまた、バングラデシュが発電所に対するインドの税免除の恩恵を受けられないなどの問題がすでにアダニに伝えられており、契約再交渉の根拠の一部となる可能性があると述べた。
これに対し、アダニ・パワーは月曜日、バングラデシュ政府が電力購入契約を見直している兆候はないと述べた。
アダニ・パワーの広報担当者は声明で、増大する未払い金が大きな懸念となっており、発電所の運営を維持不可能にしているにもかかわらず、同社はバングラデシュへの電力供給を続けていると述べた。
「我々はバングラデシュ電力開発委員会およびバングラデシュ政府の高官らと常に協議しており、彼らは我々の滞納金はすぐに支払われると確約している」と広報担当者は述べた。
Bangladesh News/The Daily Star 20241203
https://www.thedailystar.net/news/bangladesh/news/bangladesh-halves-power-purchase-adani-report-3767096
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