インフレでタンパク質摂取量が減り、農村部の貧困層は米に頼る

インフレでタンパク質摂取量が減り、農村部の貧困層は米に頼る
[The Daily Star]バングラデシュ開発研究所(BIDS)の調査によると、長引くインフレに苦しむバングラデシュの農村部の最貧困層は、タンパク質を豊富に含む食品の摂取を減らし、空腹を満たすために米に頼る傾向が強まっている。

過去2、3年、バングラデシュは比較的高いインフレの段階に入り、物価上昇率は一貫して9%を超えている。

注目すべきは、24年度の食品インフレの上昇率が非食品インフレの上昇率を上回ったことである。

「農村部の食料インフレが農村部の食料消費パターンに与える影響:64地区からの証拠」と題された調査によると、食料価格の高騰により、農村部の人々は消費を削減するよう圧力をかけられている。

BIDS事務局長ビナヤック・セン、研究員SMザヘドゥル・イスラム・チョウドリー、研究員リズワナ・イスラムが共同で64地区の3,887世帯を対象に調査を実施した。

調査結果によると、農村部における一人当たりの米の1日平均消費量は、2022年の約349グラム(g)から2023年には約412グラム(g)に増加した。

対照的に、羊肉と牛肉の1人当たりの1日平均消費量はそれぞれ1.23グラムと10.25グラムから0.28グラムと4.02グラムに減少したと報告されている。

「BIDS調査データからの観察と家計所得・支出調査(HIES)2022のデータを比較することで、食料インフレが農村部の人々のさまざまな食料の消費に与える影響がわかります」とリズワナ・イスラム氏は論文発表の際に述べた。

セン氏は冒頭の演説で、現地のインフレ率がどの程度か、そして食料インフレが農村世帯の消費行動にどのような影響を与える可能性があるかという2つの点を知りたいと述べた。

「しかしながら、インフレ率は15%を下回らないことがわかった。米の消費量は全体としては減少していないが、一部の果物や肉類、特に羊肉、牛肉、野菜の消費量は劇的に減少している」とセン氏は述べた。

全体的な魚の消費量は安定しているものの、農村部の貧困層の間ではルイやカトルなどの大型魚種の消費量が減少していると同氏は述べた。

「我々はまた、平均的な消費シナリオを細分化し、貧困層と非貧困層を対比させたところ、農村部の貧困層と中流階級の場合、消費の減少がはるかに劇的であることがわかった」とセン氏は述べた。

リズワナ氏はインフレに関するデータを提示し、12か月リコール法で計算した場合、昨年の価格上昇率は19.94%、1か月リコール法で計算した場合、17.76%と推定されると述べた。

24年度、米の価格は1~5%上昇し、牛肉、羊肉、鶏肉、魚の価格はそれぞれ6%、11%、15%、27%上昇した。

豆類は11~23パーセント、卵は24~27パーセント、果物と野菜は20~33パーセントの値上がりとなった。タマネギやヒョウタンなど一部の品目の価格は100パーセント以上も上昇した。

一方、砂糖の価格は35%上昇し、液体ミルクの価格は25%上昇した。

農村部の食品消費パターンを分析した結果、特にインフレが高かった時期には、牛肉や羊肉などタンパク質を豊富に含む動物性食品の消費が最富裕層では最貧困層よりもはるかに多かったことが判明した。

例えば、最も裕福なグループでは一人当たりの1日の牛肉消費量は7.4グラムと評価されているが、最も貧しいグループではわずか1グラムである。

鶏肉や鴨肉など比較的安価な品目の場合、その差はそれほど顕著ではなく、最も裕福なグループでは32グラムであるのに対し、最も貧しいグループでは21グラムとなっている。

卵の場合、消費量はそれぞれ13gと9gとさらに近い。

しかし、貧困層はバサなどの安価な魚をより多く消費している。

調査によると、パンガシウスの1人当たりの1日あたりの平均消費量は、最貧困層では14グラム、最貧層では12グラムであるのに対し、最富裕層ではわずか8グラムである。


Bangladesh News/The Daily Star 20241209
https://www.thedailystar.net/business/news/rural-poor-reliant-rice-inflation-cuts-protein-intake-3771676