[Financial Express]ロンドン、12月10日(ロイター): 中国の刺激策拡大計画が支持され、世界最大の原油購入国である同国からの需要が増加する可能性があるにもかかわらず、シリア大統領の打倒による影響に関する懸念が和らぎ、原油価格は火曜日に下落した。
ブレント原油先物は、12時33分時点で39セント(0.5%)下落し、1バレル71.75ドルとなった。米国ウェスト・テキサス・インターミディエートは40セント(0.6%)下落し、67.97ドルとなった。両指標は月曜日に1%以上上昇していた。
シリアでは、反政府勢力がバッシャール・アサド大統領の追放後の政府樹立と秩序回復に取り組んでおり、同国の銀行と石油部門は火曜日に業務を再開する予定となっている。
IGの市場ストラテジスト、イェップ・ジュン・ロン氏は「中東の緊張は抑えられているようだ。そのため市場参加者は、地域全体に波及して石油供給の大幅な混乱を招くリスクは低いとみている」と述べた。
シリア自体は主要な石油生産国ではないが、戦略的な位置にあり、ロシアやイランと強いつながりを持っている。
13年間の内戦を経てアサド家による50年以上の残忍な統治に終止符を打ったこの権力移譲は、地域の不安定化に対する懸念を引き起こした。
米連邦準備制度理事会(FRB)が12月17日~18日の会合で予想通り25ベーシスポイントの利下げを実施すれば、原油価格は上昇するかもしれない。世界最大の経済大国である中国の原油需要は高まる可能性があるが、トレーダーらは今週発表されるインフレ指標が利下げを阻むかどうかを見守っている。
原油価格の下落は、中国が経済成長促進を目指して2025年に「適度に緩和的な」金融政策を採用するという報道によっても相殺された。詳細は不明だが、約14年ぶりの政策緩和となる。
中国の原油輸入量も7カ月ぶりに前年比で増加し、11月には前年比で急増した。
しかし、この増加は「需要の改善というよりも、むしろ備蓄によるものだ」と石油ブローカーPVMのタマス・バルガ氏は語った。
「経済は、消費者心理と支出の改善、そして消費者インフレの健全な上昇に反映される国内総需要の増加によってのみ刺激されるだろう。」
Bangladesh News/Financial Express 20241211
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-ease-but-china-policy-stance-checks-losses-1733853632/?date=11-12-2024
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