トランプ大統領、米国郵政公社の民営化を検討

[Financial Express]ニューヨーク、12月15日(ロイター): ドナルド・トランプ次期米大統領はここ数週間、米郵政公社の民営化に強い関心を示していると、ワシントン・ポスト紙が土曜日、事情に詳しい3人の人物を引用して報じた。

2007年以降1000億ドル以上の損失を出している米国郵政公社は、9月30日までの会計年度で95億ドルの純損失を報告した。これは前年より30億ドル増加しており、その主な原因は非現金労働者災害補償費用の前年比増加である。

ワシントン・ポスト紙によると、同局の年間損失について知らされたトランプ大統領は、政府は同局に補助金を出すべきではないと述べた。

報道によると、1月20日に就任するトランプ大統領は、マール・ア・ラゴで、次期商務長官に指名したハワード・ラトニック氏と郵政公社の民営化の希望について話し合ったという。

報道によると、イーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミ氏が率いる政府効率化局で働く人々も、USPSの大幅な改革について予備的な話し合いを行ったという。

USPSの広報担当者は、過去3年間で同社は業務を4,500万時間短縮し、輸送費を20億ドル削減したと述べた。

同局はまた、郵便処理・輸送ネットワークを現代の慣行に合わせて近代化するための規制当局の承認も求めており、これにより年間36億~37億ドルの節約になると広報担当者は付け加えた。

「いかなる政策も、トランプ大統領もしくはその権限を有する報道官から直接発せられたものでない限り、公式とみなされるべきではない」とトランプ政権移行チームの広報担当者、カロリン・リービット氏は述べた。

ワシントン・ポスト紙は、郵政公社の民営化の試みは、アマゾンを含む米国の電子商取引業界に混乱をもたらす可能性があると報じた。アマゾンは、自社の配送センターと顧客の間の「ラストマイル」配送に USPS を利用している。また、郵政公社は国内の僻地に配送する唯一の配送業者であるため、郵政公社を利用する中小企業や地方の消費者にも打撃を与える可能性がある。


Bangladesh News/Financial Express 20241216
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/trump-considers-privatising-us-postal-service-1734288080/?date=16-12-2024