インドルピーが史上最安値に下落

インドルピーが史上最安値に下落
[The Daily Star]インドルピーは、連邦準備制度理事会の政策決定を前に輸入業者や投機筋からの米ドルに対する根強い需要により、水曜日に過去最安値に下落した。

ルピーは84.9325ルピーまで下落し、前日のセッションで記録した84.93ルピーというこれまでの最安値をわずかに上回った。

ある銀行の為替トレーダーは、「(輸入業者からの)自然なドル需要と供給不足」がルピーを「圧迫している」と述べた。全体として、ドル/ルピーの上昇傾向は「間違いなく」あり、「連銀を前にロングポジションが少し積み上がっているのではないか」とみている。

インドの成長見通しをめぐる懸念と、ドナルド・トランプ氏の選挙勝利に伴うドルの強力なサポートによってすでに圧力を受けているルピーは、11月の貿易赤字が過去最高に急増したことを示す今週発表されたデータにも対処しなければならなかった。

貿易赤字の拡大と資本流入の減速が相まって、ルピーは今四半期に大幅な国際収支赤字に直面することになるだろう。

IDFCファースト銀行によると、外貨準備高データに基づくと、国際収支赤字は10月から12月6日まで389億ドルで推移しており、9月四半期の96億ドルの黒字から好転している。

同銀行によると、ルピーは2025年3月までに85.50ルピーまで、2025年9月までに86.00ルピーまで下落すると予想されている。

他のアジア通貨は、この日ほとんど下落し、インドネシアルピアが0.4%下落して下落の主役となった。ドル指数は、米国市場時間中に予定されているFRBの政策決定を前に、106.9でほぼ横ばいだった。FRBは25ベーシスポイントの利下げを実施すると広く予想されており、政策担当者が来年に向けて金利予想をタカ派的に修正するかどうかが焦点となる。


Bangladesh News/The Daily Star 20241219
https://www.thedailystar.net/business/news/indian-rupee-slips-lifetime-low-3779701