[The Daily Star]政府の暫定データによると、インドによる中国からの完成鋼材輸入は、2025年3月までの会計年度の最初の8か月間で過去最高を記録し、中国からの安価な出荷に対する国内製鉄所の懸念が高まった。
完成鋼の総輸入量は8年ぶりの高水準となり、世界第2位の粗鋼生産国であるインドは同期間中純輸入国となった。
データによると、インドは650万トンの完成鋼を輸出し、前年比26.6%増加した。
データによると、中国は4月から11月までの間に196万トンの鉄鋼をインドに輸出しており、前年比22.8%増加した。
北京は主にステンレス鋼、熱間圧延コイル、鋼板、電気鋼板、亜鉛メッキ平鋼板または波形鋼板、パイプ、棒鋼、ロッドなどを輸出していた。
データによると、日本からの完成鋼輸入量も4月から11月にかけて少なくとも6年ぶりの高水準に達し、輸入量は2倍以上の140万トンに増加した。
この期間のインドの完成鋼輸入量全体の79%を中国、日本、韓国が占めた。
この期間に最も多く輸入された鉄鋼製品は熱延コイルで、非鋼材部門では棒鋼とロッドが輸入量でトップとなった。
インド政府は、無制限の鉄鋼輸入を抑制するため、最大25%のセーフガード関税(一時的な税)を課すかどうかを決定する調査を開始した。
インドは2024年3月期に鉄鋼の純輸入国となり、それ以降輸入は着実に増加している。
安価な中国製鉄鋼の流入により、インドの小規模製鉄所は操業規模を縮小し、人員削減を検討せざるを得なくなり、インド政府は輸入抑制策を検討している国々のリストに加わった。
他の主要経済国とは異なり、インドの鉄鋼需要は、力強い経済成長と新たなインフラプロジェクトの立ち上げにより、堅調に推移している。
データによると、4月から11月までの完成鋼材輸出量は8年ぶりの低水準に落ち込んだ。
イタリアはインドの完成鋼材の最大の輸出市場だったが、出荷量は前年比31.8%減少した。
データによると、英国とベルギーへの完成鋼材輸出はそれぞれ16%と6.9%増加した。
Bangladesh News/The Daily Star 20241223
https://www.thedailystar.net/business/news/indias-steel-imports-china-hit-record-high-3782481
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