中国の景気刺激策への期待から原油価格は週足で上昇へ

中国の景気刺激策への期待から原油価格は週足で上昇へ
[Financial Express]ロンドン(ロイター) - 原油価格は金曜日、世界最大の原油輸入国である中国の景気刺激策による景気回復への期待と米国の在庫減少予想に支えられ、ほぼ1%上昇し、週間で上昇する見通しとなった。

ロイターが調査したアナリストらは、先週の米原油在庫が約190万バレル減少したと予想していたが、市場筋によると、米石油協会は減少量を320万バレルと見積もっている。

ブレント原油先物は、12時45分時点で65セント(0.9%)上昇し、1バレル73.91ドルとなった。米国産ウエスト・テキサス・インターミディエート原油は、木曜終値から57セント(0.8%)上昇し、70.19ドルとなった。今週は、ブレントとWTIはそれぞれ1.4%と1.1%上昇した。

「おそらく、米国での原油価格の下落を見込んで、再び上昇しているのだろう」とUBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は述べた。「寒波が需要を支えることで、近いうちに原油価格がいくらか下支えされるかもしれない」

世界銀行が木曜日、2024年と2025年の中国経済成長予想を引き上げたことにより、中国の経済成長と石油需要に対する楽観論が高まったが、家計と企業の信頼感の低迷が来年も引き続き重しとなるだろうとしている。

中国当局は、低迷する経済の立て直しに向け、来年3兆元(4110億ドル)相当の特別国債を発行することに合意したと、関係筋が今週ロイター通信に語った。

しかし、米ドル高により原油価格の上昇は抑えられた。米ドルは、ドナルド・トランプ新政権の政策が成長を後押しし、インフレを押し上げるとの期待から上昇している。

ドル高は、他の通貨を保有する買い手にとって原油価格を上昇させる。


Bangladesh News/Financial Express 20241228
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-heads-for-weekly-gain-on-china-stimulus-hopes-1735313143/?date=28-12-2024