AIブーム、FRBの利下げで米国株は2024年に新たな高値へ

[Financial Express]ロイター通信によると、米国株価指数先物は2024年の最後の取引セッションで小幅上昇し、パンデミック後の経済回復の兆候、借入コストの低下への期待、AIによる後押しを受けて、2年以上前からの強気相場を継続している。

S連邦準備制度理事会(FRB)が2024年に約100ベーシスポイントの金利引き下げを実施し、人工知能(AI)による企業利益の増加を見込んでハイテク株が上昇したことで、2024年の株式市場は大幅に上昇した。

SAIの代表的企業であるエヌビディアの今年の株価上昇率は170%近くと昨年に比べると小さいものの、この上昇により同社の時価総額は3兆ドルに達し、一方テスラは1兆ドルの水準を取り戻した。

東部時間午前5時45分時点で、ダウEミニ指数は90ポイント(0.21%)上昇した。エヌビディアは0.7%上昇、イーロン・マスク率いる自動車メーカーは市場前取引で1.6%上昇した。水曜日の新年休暇を前に取引量が少ないことが株価の動きに影響すると予想される。

「AIの上昇はいつかは消えるだろうと考え始めるのも普通のことだが、それでも、これまでのところ調整を主張していた人たちは皆間違っており、ウォール街のアナリストたちはこの1年、目標価格を引き上げてきた」と、スイスクオート銀行のシニアアナリスト、イペック・オズカルデスカヤ氏は述べた。

年末にかけて、ドナルド・トランプ大統領の勝利により、国内企業を支援するために規制緩和、減税、関税引き上げなどの公約が実現するとの見方が強まり、リスクを取る姿勢が改善した。

彼の勝利は小型株にも追い風となった。ラッセル2000は過去最高値を更新し、約10%上昇する見通しとなった。これは2年連続の年間上昇となる。銀行株も恩恵を受け、今年は30%以上上昇している。

しかし、12月に株式市場は厳しい状況に陥り、S市場はトランプ大統領の政策がインフレを招くとみており、FRBの利下げペースが鈍化する可能性があるため、指標となる10年国債の利回りは7カ月ぶりの高水準から下落し、4.5%となっている。

CMEグループのフェドウォッチツールによると、トレーダーらは中央銀行が2025年最初の利下げを3月か5月に実施すると予想している。


Bangladesh News/Financial Express 20250101
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/ai-boom-fed-rate-cuts-lift-us-stocks-to-new-highs-in-2024-1735667734/?date=01-01-2025