寒冷な天候と中国の政策支援により原油価格は週間で上昇へ

寒冷な天候と中国の政策支援により原油価格は週間で上昇へ
[Financial Express]ロンドン、1月3日(ロイター):原油価格は金曜日、欧州と米国の寒冷な天候と中国が示唆した追加経済刺激策を背景に、前日の取引で2カ月超ぶりの高値で引けた後、引き続き週間で上昇する見通しで横ばいとなった。

ブレント原油先物は、木曜日に10月25日以来の高値で取引を終えた後、12時12分GMT時点で9セント下落し1バレル75.84ドルとなった。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエート原油は6セント下落し73.07ドルとなり、木曜日の終値は10月14日以来の高値となった。

ブレント原油は週間で2.2%上昇する見込みで、WTI原油は3.5%上昇する見込みだ。

中国経済の脆弱性の兆候により、世界最大の石油輸入国である同国の経済成長を後押しする政策措置への期待が高まった。

「中国の経済軌道は2025年に極めて重要な役割を果たすと見込まれるため、今後数カ月で消費を増やし、石油需要の伸びを後押しする政府の景気刺激策に期待がかかっている」とストーンエックスのアナリスト、アレックス・ホーデス氏は述べた。

中国は今週、脆弱な経済の成長を後押しするための新たな措置をいくつか発表した。公務員の賃金引き上げという意外な措置と、超長期国債による資金調達の大幅な増加を発表した。追加資金は、企業投資と消費拡大策を促進するために使われる予定だ。

一部の地域では気温が下がるとの予測が出ており、暖房用燃料の需要増加が見込まれることから、原油価格はいくらか支えられたとみられる。

UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は「欧州と米国全域の寒冷な気温が石油需要に恩恵をもたらす可能性が高い」と述べた。

EIAのデータによれば、今週の原油価格を押し下げたのは、米国の原油在庫が120万バレル減少して4億1560万バレルになったことだ。

一方、米国のガソリンと留出油の在庫は、製油所が生産量を増やしたため急増したが、燃料需要は2年ぶりの低水準となった。


Bangladesh News/Financial Express 20250104
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-set-for-weekly-gains-on-colder-weather-chinese-policy-support-1735922115/?date=04-01-2025