[The Daily Star]金価格は、ドル高に圧迫され、金曜日に3週間ぶりの高値から下落したが、市場はドナルド・トランプ次期米大統領の下で起こり得る経済・貿易の変化に備えた。
金現物は、取引開始前に12月13日以来の高値を付けた後、東部標準時午後1時41分(グリニッジ標準時午後1時41分)時点で0.6%下落し、1オンス当たり2,641.52ドルとなった。金地金は今週これまでのところ約0.8%上昇している。
米国の金先物は0.5%下落して2,654.70ドルで取引を終えた。
ウィズダムツリーの商品ストラテジスト、ニテシュ・シャー氏は、関税引き上げを支持する新大統領の政策によりドルが上昇し、金属市場に大きな下押し圧力がかかっていると述べた。
ドル指数は11月中旬以来最も強い週間パフォーマンスを示し、海外の買い手にとって金の価格が上昇した。
シャー氏は、トランプ大統領の提案する貿易関税の潜在的な影響について、「ほとんどの金属にとって、世界貿易の減速は通常、経済の減速と結びついており、したがって金属の需要も減速している」と述べた。
ドル高による金への逆風は続く可能性が高いが、米国やその他の国では債務が引き続き増加し、地政学的な問題もすぐには終わらないため、金は引き続き支えられるはずだと同氏は付け加えた。
トランプ大統領は1月20日に就任宣誓を行う予定だ。同大統領が提案する関税や保護主義政策はインフレを加速させると予想される。
これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが鈍化し、金の値上がりが制限される可能性がある。FRBは2024年に3回の利下げを実施した後、インフレが続くことから2025年には2回の利下げのみを予想している。
低金利環境で好調な金は、現在、季節的な需要の恩恵を受けている。
Bangladesh News/The Daily Star 20250105
https://www.thedailystar.net/business/global-economy/news/gold-slips-three-week-high-3791916
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