金は10週間ぶりの高値に上昇

[The Daily Star]ドナルド・トランプ大統領の就任を受けて米ドルが下落し、投資家が大統領の関税計画による不確実性を回避するために安全資産である金を求めたため、金価格は火曜日に10週間以上ぶりの高値に上昇した。

金現物は、0625 GMT時点で0.7%上昇し、1オンス当たり2,727.19ドルとなり、11月6日以来の高値となり、10月に記録した史上最高値2,790.15ドルに迫った。

トランプ大統領が月曜日に予想されていたように直ちに関税を課さなかったため、米国の金先物は0.2%下落して2,744.40ドルとなり、スポットレートに対するプレミアムは縮小した。

市場参加者がトランプ大統領の関税をヘッジするために金の受け渡しを求めたため、COMEX認可の倉庫にある金の在庫は過去6週間で3分の1増加した。

トランプ大統領が就任初日にどのような関税を課すのかをめぐって数週間にわたり世界的に憶測が飛び交った後、トランプ大統領が関税導入に時間をかけるとの報道が世界中の株価に安堵感をもたらしたが、米ドルには圧力がかかった。

IGの市場ストラテジスト、イェップ・ジュン・ロン氏は「関税が当面の焦点ではないと知り、リスクセンチメントに安心感がある。差し迫った貿易摩擦への賭けが解消されたことは、米ドルに最も顕著に表れている」と述べた。

「金価格は、今のところはまちまちの動向から持ちこたえており、金は引き続き魅力的なヘッジ手段として期待できる。2,720ドル水準は、当面のレジスタンスとして注目すべき水準となるだろう。」

しかしトランプ大統領は、2月1日からカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課すことを検討していると述べた。

金は経済が不透明な時期には安全な投資として利用されるが、新政権がトランプ大統領の政策公約をどの程度実行するかは、米国の金利の今後の方向性にも大きな影響を与えるだろう。


Bangladesh News/The Daily Star 20250122
https://www.thedailystar.net/business/news/gold-climbs-10-week-peak-3805196