WHO事務局長、米国撤退の背後にあるトランプ大統領の批判に反論

[Financial Express]ジュネーブ、2月3日(AFP):世界保健機関(WHO)の事務局長は月曜日、ドナルド・トランプ米大統領がWHOから米国を脱退させた理由を批判し、ワシントンに再考するよう再度求めた。

米国はWHOにとって圧倒的に最大の寄付国であり、同国が脱退すればWHOの予算と世界的な公衆衛生上の脅威に対応する能力に大きな穴が開くことになる。

WHO事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス氏は、トランプ大統領が1月20日の大統領復帰から数時間以内に署名したWHOからの脱退命令の理由を順に説明し、国連保健機関が各分野で行っている活動を概説した。

「我々はこの決定を遺憾に思う。米国が再考することを望む」とテドロス氏はWHO執行理事会の冒頭で述べた。テドロス氏は、トランプ大統領が大統領令でWHOは「緊急に必要な改革を採用できなかった」と主張したことに反発した。

同氏は、過去7年間にわたりWHOは「組織史上最も根本的かつ広範囲にわたる改革」を実施してきたと述べた。

WHOは「米国に不当に重い支払いを要求している」というトランプ大統領の主張に対し、テドロス事務局長はWHOが寄付者の基盤拡大に努めてきたことを強調した。

WHO事務局長は、WHOの収入の大半を占める任意拠出金から通常の会費へとバランスを移行することで、主要寄付者への「過度の依存」に対処できると述べた。

テドロス氏は、WHOが「新型コロナウイルス感染症のパンデミックを不適切に処理した」とする大統領令に応えて、中国で「ウイルス性肺炎」が拡大している最初の兆候からWHOが世界に警告を発し、指針を公表し、住民を守るために迅速に行動したことを強調した。

「もちろん、その過程では課題や弱点も出てくるだろう」と彼は語った。


Bangladesh News/Financial Express 20250204
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/who-chief-counters-trump-criticisms-behind-us-pullout-1738607192/?date=04-02-2025