関税戦争への懸念で原油価格が下落

[Financial Express]ロイター通信によると、米国の備蓄増加と米中貿易戦争の懸念が経済成長の鈍化への懸念を強め、ドナルド・トランプ米大統領によるイラン産原油輸出停止に向けた新たな取り組みが相殺され、原油価格は水曜日に1%以上下落した。

ブレント原油先物は、1210GMT時点で92セント(1.21%)下落し、1バレル75.28ドル。米国産ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油(WTI)は86セント(1.18%)下落し、71.84ドル。

火曜日の原油価格は幅広いレンジで取引され、中国が米国の中国製品への関税への報復として米国の原油、液化天然ガス、石炭の輸入に追加関税を課すと発表したことを受けて、WTIは一時3%下落し、12月31日以来の安値となった。

しかし、トランプ大統領が最初の任期中にイランの核開発計画を縮小するために実施した「最大限の圧力」キャンペーンを再開し、イランの原油輸出をほぼゼロに削減したことから、価格は回復した。

米国と中国の間で続く貿易摩擦により、石油需要が減退し、価格に下落圧力がかかる可能性がある。

「トランプ関税の混乱と貿易戦争は世界経済の成長と石油需要の伸びに悪影響を及ぼしている。こうした極めて不安定で成長にマイナスの影響を与える行動により、企業投資と消費者支出は落ち込む可能性が高い」とSEBの主任商品アナリスト、ビャルネ・シールドロップ氏は述べた。

「石油市場は現在、一方では貿易戦争の激化が世界の石油需要の伸びに打撃を与えるという高まる懸念と、他方ではイランの石油輸出が突然途絶える可能性との間で板挟みになっている」と同氏は付け加えた。

イランの石油大臣は、原油生産者に対して一方的な制裁を課すことはエネルギー市場の不安定化につながると述べたと、同省のSHANA通信が報じた。

米エネルギー情報局の推計によると、テヘランの石油輸出は2023年に530億ドル、前年には540億ドルをもたらした。OPECのデータによると、2024年の生産量は2018年以来の高水準となる見込みだ。


Bangladesh News/Financial Express 20250206
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-drop-amid-concern-about-tariff-war-1738778937/?date=06-02-2025