[Financial Express]ロンドン、2月7日(ロイター):イランの原油輸出に対する新たな制裁措置を受けて原油価格は金曜日に上昇したが、ドナルド・トランプ米大統領による中国との貿易戦争再開や他国への関税導入の脅威により、3週連続で下落する見通しとなった。
ブレント原油先物は、1300 GMT時点で42セント(0.6%)上昇し1バレル74.71ドルとなったが、今週は2.6%下落する見込み。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は39セント(0.6%)上昇し1バレル71ドルとなり、週ベースでは2%下落した。
米財務省は木曜日、イランへの圧力を段階的に強化するため、年間数百万バレルのイラン原油を中国に輸送するのを支援している数名の個人とタンカーに新たな制裁を課すと発表した。
「トランプ大統領は(イランに)最大限の圧力をかけると発言している。市場はそれをかなり真剣に受け止めている」とソシエテ・ジェネラルの商品調査部門グローバル責任者マイケル・ヘイグ氏は語った。同銀行はイランの原油輸出が半減すると予想している。
「関税の導入と生産停止は不確実性を高めるため、石油市場にとっては強気材料となるはずだ。しかし、需要への懸念から、こうした反応は見られない。関税と各国の報復的な対応は、世界のGDPと石油需要に打撃を与える」とヘイグ氏は付け加えた。
トランプ大統領は、米国の貿易収支を改善するための幅広い計画の一環として、中国からの輸入品に10%の関税を課すと発表したが、メキシコとカナダに高関税を課す計画は停止した。
BMIのアナリストらは金曜日のメモで「関税をめぐる報道が下落圧力となっており、潜在的な貿易戦争への懸念が原油需要の弱まりに対する懸念を強めている」と述べた。
トランプ大統領が米国の原油生産量を増やすという公約を改めて表明したことを受け、原油価格は木曜日に下落して取引を終えた。前日には米国が原油価格の予想を大幅に上回る上昇を報告していたが、トレーダーらは不安を募らせた。
Bangladesh News/Financial Express 20250208
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-set-for-third-straight-weekly-decline-amid-tariff-concerns-1738952781/?date=08-02-2025
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