トランプ大統領の関税は新興アジア諸国にとって「双方に損失」

[Financial Express]フロリダ州オーランド、2月11日(ロイター):ドナルド・トランプ米大統領は関税と大きな数字が大好きなので、彼の貿易戦争の最初のターゲットが、ドル建てで米国との貿易黒字が最も大きい国であることは驚くことではない。

しかし、アメリカの二国間赤字を貿易相手国の経済生産高の割合として測ると、あるいはそれが急速に拡大しているとすると、最も心配すべき国は東アジアの新興経済国だ。

こうした国々の多くは、自国の経済規模に比べて米国との貿易黒字が非常に大きいことを誇っているが、トランプ大統領が8年前に保護主義的な「米国第一主義」政策を初めて開始して以来、この溝は大幅に拡大している。米国が対米輸出に高関税を課せば、これらの国々の成長、国内投資、現地市場はすべて危険にさらされる。

さらに悪いことに、これらの国々は、2017年以降中国との貿易関係がますます緊密化しているため、米中貿易戦争による大きな巻き添え被害を受ける可能性も高い。

アメリカが最大の二国間物品貿易赤字を抱える15カ国のうち9カ国はアジアにある。

これは、米国企業が中国本土ではなく、中国と経済的なつながりが深い国に投資する「チャイナ・プラス・ワン」戦略の結果でもある。この傾向は、トランプ大統領の最初の任期とパンデミック以降、大幅に強まっている。

新興アジア諸国の米国向け輸出が総輸出に占める割合は近年11%から18%に急増した。

同時に、これらの国々と中国との貿易関係も強化されており、JPモルガンのエコノミストによると、新興アジア諸国の輸出総額の45%が現在米国と中国に出荷されているという事実に反映されている。

GDPに占める割合で見ると、韓国の対米貿易黒字は中国の2倍以上であり、台湾はGDPの10%近くに達する。

特に影響を受けやすい可能性がある2カ国はタイとベトナムだ。シティのエコノミストによると、2017年以降、タイの対米貿易赤字は343%拡大し、ベトナムは222%急増している。

実際、タイは現在、対米貿易黒字が5位であり、欧州連合諸国を1つのブロックにまとめると日本や韓国を上回る。2017年のタイの対米黒字は13位に過ぎなかったことを考えると、これは特に注目に値する。


Bangladesh News/Financial Express 20250213
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