貿易戦争の不安で金が上昇

[Financial Express]ロイター通信によると、金価格は木曜日、米ドル安と、世界的な貿易摩擦を高める恐れのあるドナルド・トランプ米大統領の関税計画に対する懸念の高まりに支えられ上昇した。一方、投資家は新たなインフレ指標に注目している。

金現物は11時58分現在、0.5%上昇して1オンス当たり2,917ドルとなり、火曜日に記録した過去最高値2,942.70ドルに近づいた。米国の金先物は0.6%上昇して2,944.80ドルとなった。

水曜日、1月の米国消費者物価指数が予想を上回ったことを受けて金価格は1%以上下落したが、進行中の貿易戦争による不確実性により安全資産としての金の需要が維持されたため、その後反発した。

トランプ大統領は、米国からの輸入品に関税を課す国々に相互関税を課す計画を水曜日か木曜日に発表する予定だ。

「トランプ氏は予測不可能であり、市場に不確実性が残る限り、金は引き続き支援を受けるだろう」とムンバイのケディア・コモディティーズのディレクター、アジャイ・ケディア氏は語った。

「全体的に、ドル指数は現在圧力にさらされており、それが金にとっては支援的となっている。」

ドル指数は0.2%下落し、ドル建ての金は外国人購入者にとって安価となった。

投資家らは現在、さらなる経済の手がかりを求めて、13時30分GMTに発表される米生産者物価指数(PPI)データと、それに続く金曜日の小売売上高報告に注目している。

一方、連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は今週開かれた2回目の議会公聴会で、中央銀行は金利引き下げを急いでいないと改めて強調した。

「市場は、FRBの金融緩和余地は非常に限られていると確信している。フェデラルファンド金利先物は、今年の利下げ予想を29ブプに引き下げ、25ブプの利下げの可能性は9月までに78%、10月までに94%と織り込まれている」とOCBCのアナリストは述べた。

金はインフレや経済の不確実性に対するヘッジとして見られているが、金利の上昇は利回りのない資産の魅力を損なう。

ANZは、金が2025年に1オンスあたり3,000ドルという過去最高値に達すると予想している。

銀現物は1オンス当たり32.24ドルで横ばい。プラチナは0.9%上昇して1,000.94ドル、パラジウムは0.9%上昇して981.95ドル。


Bangladesh News/Financial Express 20250214
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/gold-rises-on-trade-war-jitters-1739468577/?date=14-02-2025