トランプ大統領、中国とのAI競争を推進するためエネルギー評議会を設立

[Financial Express]ワシントン、2月15日(AFP):ドナルド・トランプ米大統領は15日、中国とのAI競争に勝つための膨大な電力需要を満たす支援を任務とする「国家エネルギー優位評議会」を設立する大統領令に署名した。

「われわれは他の国にはないほどエネルギー面で優位に立つつもりだ。これは、AIプラント向けに生産する電力のすべてについて言及しているわけではない」とトランプ大統領は大統領令に署名した際、記者団に語った。

「彼らは少なくとも現在の電力の2倍の電力を必要としている」と彼は付け加えた。

署名式に出席したトランプ大統領のダグ・バーグム内務長官は「米国は中国とAI軍拡競争を繰り広げている。勝つ唯一の方法は電力を増やすことだ」と語った。

ホワイトハウスによれば、同協議会は連邦政府機関全体のエネルギー政策を調整し、さまざまなエネルギー資源の許可、生産、分配を効率化する。

この動きは、トランプ氏の選挙公約「掘れ、掘れ、掘れ」と一致しており、国内の石油・ガス生産を増加させ、炭素排出や気候変動への影響に関するバイデン政権の懸念を覆すものだ。

また、エネルギー輸入や米国からの輸出に関税が課せられればエネルギー価格が上昇する可能性があるトランプ大統領の貿易戦争による潜在的コスト上昇に対抗することも目的だ。

AI業界の電力需要は深刻で、データサーバーはすでに国の過剰に逼迫した電力供給に大きな負担をかけている。

米国の電力供給は慢性的な投資不足に悩まされており、老朽化した原子力発電所の閉鎖によって状況は悪化している。

テクノロジー企業のCEOたちは、トランプ政権に対し、AIの需要を満たすための電力の必要性に焦点を当てるよう熱心にロビー活動を行っている。

当局は、早ければ2028年までに、テクノロジー企業のAIトレーニングのエネルギー需要が5ギガワットに達し、約500万世帯に電力を供給するのに十分な量になると予想している。


Bangladesh News/Financial Express 20250216
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/trump-creates-energy-council-to-power-ai-race-with-china-1739640408/?date=16-02-2025