米国の援助凍結でケニアのHIV陽性孤児が危険に

[Financial Express]ナイロビ、2月22日(AP通信):2歳のエバンス君は、HIVと結核を患い、1年前、ケニアのナイロビにあるニュンバニ児童養護施設に連れてこられた。世話をしてくれる家族がおらず、エバンス君は治療に反応しなくなったため、保健センターから孤児院に紹介された。

ニュンバニ児童養護施設のおかげで、エバンスさんは今も生きている。しかし、何千マイルも離れた場所で下される政治的決定が、彼の短い生涯の終わりを意味するかもしれない。ニュンバニは、エバンスさんと他の約100人の子供たちに、ケニア政府を通じて米国国際開発庁(USAID)から受け取っている抗レトロウイルス薬を提供している。

ドナルド・トランプ米大統領が最近、米国国際開発庁(USAID)への資金提供を凍結するという大統領令を出したことにより、体内でのHIVウイルスの増殖を阻止する命を救う抗レトロウイルス薬をニュンバニさんが利用できなくなる可能性が近づいている。

トランプ大統領の命令は、米国の対外援助のほぼすべてを90日間見直すことを目指しており、政権は米国国際開発庁(USAID)の閉鎖に動いている。その影響は現れ始めており、世界中で何千人もの人々が職を失い、世界中の人道支援プログラムが中断している。

ニュンバニ児童養護施設の子どもたちにとって、これは生死に関わる状況だ。他の未就学児たちと遊んでいるとき、エバンスは、介護士たちの顔に不安が浮かんでいるにもかかわらず、自分の不確かな将来についてはまったく考えていない。

孤児院の敷地の端にある小さな墓は、USAID の支援がなくなったら子どもたちにとってどんな未来になるかを暗い形で思い起こさせる。これは、USAID が支援を始める前から孤児院で働いていたシスター トレサ パラクディ (28 年間ここで子どもたちの世話をしている) にとってよくわかるシナリオだ。

「私たちが世話を始めたとき、彼らは生きているようには見えませんでした」と彼女は言った。「彼らは次々と死んでいきました。とても辛かったし、二度とこんなことが起きてほしくありません。」


Bangladesh News/Financial Express 20250223
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/us-aid-freeze-puts-hiv-positive-orphans-in-kenya-at-risk-1740236435/?date=23-02-2025