アジアのLNG輸入量は22カ月ぶりの低水準に落ち込む見込み

[Financial Express]オーストラリア・ローンセストン、2月24日(ロイター):アジアの液化天然ガス(LNG)輸入量は2月に約2年ぶりの低水準に落ち込む見通しだが、欧州は過去2番目の高水準に急増する見通しだ。

アジアの弱さは、昨年の同時期に比べて価格が少なくとも50%上昇しており、買い手が高価なスポット貨物を避けていることを示している。

北アジアの大半で例年より穏やかな冬が続いたことも需要を抑制し、大陸の枯渇した在庫を補充する取り組みの一環として、欧州の買い手が貨物に入札することができた。

商品分析会社クプラーがまとめたデータによると、LNG最大の輸入国であるアジアでは、2月に超冷却燃料2,070万トンが到着する見込みだ。

これは昨年1月の2459万人、2月の2267万人から減少している。クプラーによると、これは2023年4月以来の月間最低数でもある。

一方、欧州の2月のLNG輸入量は1181万トンと、1月の1184万トンと同水準になると予想されている。

この2か月は過去3番目と4番目に高い輸入量だが、2月の輸入量を1日当たりで計算すると、2023年4月に次いで2番目に高い輸入量となる。

ロシアからのウクライナ経由のパイプラインによる供給が1月初めに終了したことを受け、欧州はLNGへの依存度を高めている。これは、2022年2月のモスクワによる隣国侵攻後のロシアからのパイプラインガスの喪失に拍車をかけている。

欧州のLNG需要増加の多くは米国によって満たされており、米国は2023年にオーストラリアを抜いて同燃料の最大の輸出国となる予定だ。

欧州の米国からの輸入量は2月に653万トンに達する見込みで、1月の過去最高の684万トンから減少する見通しだ。

しかし、1日当たりで見ると、2月の輸入量は過去最高となり、欧州が昨年7月に米国から購入した230万トンのほぼ3倍となっている。

欧州の買い手が米国産LNGへの依存度を高めていることは、米国からの輸入を増やす取り組みの一環として貿易相手国への関税を引き上げているドナルド・トランプ新大統領に対して欧州大陸が主張を通すのに役立つかもしれない。


Bangladesh News/Financial Express 20250225
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/asias-lng-imports-set-to-drop-to-22-month-low-1740411674/?date=25-02-2025