トランプ大統領とマクロン大統領、ウクライナ問題で意見が対立

トランプ大統領とマクロン大統領、ウクライナ問題で意見が対立
[Financial Express]ワシントン、2月25日(ロイター/BBC): ドナルド・トランプ米大統領とエマニュエル・マクロン仏大統領は25日、ウクライナ情勢をめぐるアプローチで大きな違いを示し、ロシアとの早期停戦合意を求めるトランプ氏の試みをめぐる米国と欧州の溝を露呈した。

両首脳による一日にわたる会談で、トランプ大統領とマクロン大統領は長年の良好な関係に基づく友好的な関係を示した。しかし、2022年にロシアがウクライナに侵攻してから3年を迎える中、マクロン大統領はいくつかの重要な問題でトランプ大統領と意見が異なることを明らかにした。

トランプ大統領は先週、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を独裁者と呼んだ後、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を独裁者と呼ぶことを拒否した。マクロン大統領は、ロシアがこの紛争で「侵略者」であることは明らかだと述べたが、この問題についてはトランプ大統領は先週、曖昧な態度を取った。

「プーチン大統領は平和を侵害した」とマクロン大統領はトランプ大統領との共同記者会見で述べた。トランプ大統領はできるだけ早く停戦を望んでおり、ウクライナとロシアの間で停戦の調整に努めていると述べた。合意が成立すればモスクワに行ってプーチン大統領と会談する可能性があると述べた。

一方、マクロン氏は、停戦から始めて、安全保障の保証を含む和平協定を結ぶという、より慎重なアプローチを求めた。「我々は平和を望んでいるし、彼も平和を望んでいる。我々は迅速な和平を望んでいるが、弱い合意は望んでいない」とマクロン氏は記者団に語った。いかなる和平協定も「評価、確認、検証」されなければならないと同氏は述べた。

しかし、両首脳は、和平協定が最終的に成立すれば欧州の平和維持軍を派遣することには同意した。

「彼らは前線には立たない。いかなる紛争にも参加しない。彼らは平和が尊重されることを確実にするためにそこにいる」とマクロン大統領はこれに先立ち、大統領執務室でトランプ大統領とともに語った。

トランプ氏は、プーチン氏と同様にこの構想を受け入れると述べた。「ああ、彼はそれを受け入れるだろう」とトランプ氏はプーチン氏の平和維持軍に関する立場について述べた。「私は具体的に彼にその質問をした。彼はそれに何の問題も感じていない」

マクロン大統領は、1カ月前に政権に復帰して以来、トランプ大統領を訪問した最初の欧州首脳であり、トランプ大統領との協議は、より統一されたアプローチを目指す取り組みにおける「転換点」だと述べた。

マクロン氏は、最初の大統領任期中に築いたトランプ氏との関係を有効活用しようとしている。同氏は、予測不可能なトランプ氏を疎外することなく、いかにうまく対処してきたかを示した。

マクロン大統領は大統領執務室での会談中、トランプ大統領の腕に触れ、欧州が援助のすべてを融資の形で提供したという大統領の主張を慎重に訂正した。

トランプ大統領は、バイデン前政権がウクライナに注ぎ込んだ兵器費を回収する方法として、ウクライナの鉱物資源に関する収入分配協定の締結が進んでいると報告した。トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領が今週か来週に米国を訪れ、協定を締結すると予想していると述べた。

米国は国連でロシア側に立つ

ウクライナに関する決議

米国は、ロシアのウクライナ侵攻3周年を記念する国連での投票で2度にわたりロシア側に立っており、戦争に対するトランプ政権の姿勢の変化を浮き彫りにしている。

まず米国は、モスクワの行動を非難し、ウクライナの領土保全を支持する欧州が起草した決議に反対し、ニューヨークの国連総会(国連総会)でロシアや北朝鮮、ベラルーシなどの国々と同じ投票を行った。

その後、米国は国連安全保障理事会で、紛争の終結を求めるもののロシアへの批判は含まれない決議案を起草し、賛成票を投じた。安全保障理事会は決議を可決したが、米国の主要同盟国である英国とフランスは、文言を修正しようとしたが拒否権発動により棄権した。


Bangladesh News/Financial Express 20250226
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/trump-macron-differ-on-ukraine-1740504376/?date=26-02-2025