インド、鉄鋼原料の輸入制限を延長する可能性

[The Daily Star]インドは、国内の製鉄所が国内の供給業者から製鉄原料を調達するよう促すため、低灰分冶金用コークスまたはメタコークスの輸入に対する規制を延長する可能性があると、2人の関係筋が明らかにした。

世界第2位の粗鋼生産国であるインドは12月、低灰分コークスの輸入に国別の割当量を定めた数量制限を課し、1月から6月末までの海外からの購入量を合計140万トンに制限した。

インドの鉄鋼メーカーが国内メーカーからの購入に消極的であることから、政府はこうした制限を6月以降も延長する可能性があると、メディアに話す権限がないとして匿名を希望した関係者は述べた。

インドのピユーシュ・ゴヤル商工相は、製鉄所が金属コークスの輸入を優先していることに懸念を示し、原材料を国内で調達する必要性を強調したと関係者らは語った。

中国のメタコークス供給業者がインドへの供給ルートをインドネシア経由で変更しているため、インド政府も国内の鉄鋼メーカーにジャカルタからの購入を避けるよう要請したという。

インドと中国の関係は最近になって改善傾向にあるものの、2020年6月に両国の係争地であるヒマラヤの国境で数十年ぶりの大規模な軍事衝突が発生し、インド兵20人と中国兵少なくとも4人が死亡して以来、緊張状態が続いている。これを受けてインドは中国企業による投資に対する監視を強化している。

インドの低灰分コークス輸入量は過去4年間で2倍以上に増加した。

JSWスチールやアルセロール・ミッタル・ニッポン・スチール・インディアなどの大手鉄鋼メーカーは、国内で生産される金属コークスの品質について懸念を表明している。

彼らは、原材料の輸入制限の延長は、インドの旺盛な国内鉄鋼需要を満たすために生産能力を増強する計画を妨げる可能性があると主張している。


Bangladesh News/The Daily Star 20250226
https://www.thedailystar.net/business/news/india-may-extend-import-curbs-steelmaking-raw-materials-3833886