世界の株式ファンドに巨額の資金流入

[Financial Express]ロイター通信によると、2月26日までの1週間、世界の株式ファンドには資金が急増した。これは、今週発表された経済指標の弱さが後押しし、今年後半の利下げ期待が持続したことが背景にある。

LSEGリッパーのデータによると、世界の株式ファンドには今週、純額283億ドルの資金流入があり、2024年12月25日までの週以来の最高額となった。

米国の株式ファンドは197億1000万ドルと、過去9週間で最大の週間流入額を記録した。欧州とアジアのファンドもそれぞれ43億3000万ドルと32億5000万ドル相当の純購入を記録した。

しかし、ドナルド・トランプ米大統領が木曜日にメキシコとカナダの製品に25%の関税を課し、中国からの輸入品には火曜日からさらに10%の関税を課すと発表したことで貿易戦争への懸念が高まり、今週は世界市場が急落した。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者マーク・ヘーフェル氏は、選択的関税にもかかわらずインフレが徐々に緩和していくことから、米連邦準備制度理事会は今年後半に利下げを行う可能性が高いと述べた。

「このような状況を踏まえると、我々は米国株と、5年国債や投資適格社債を含む高品質の債券を選好する。」

グローバル債券ファンドは9週連続で人気を維持し、今週は純額170億2000万ドルの流入となった。

高利回り債券ファンドへの資金流入は約7カ月ぶりの大きさとなり、純額で約32億8000万ドルに達した。短期債券ファンドへの資金流入も40億3000万ドルと堅調だった。

マネー・マーケット・ファンドは397億6000万ドル相当の純購入となり、過去4週間で3週連続の流入となった。

投資家は金やその他の貴金属ファンドに過去最高の43億8000万ドルを投入した一方、エネルギー部門ファンドからは純額3億9500万ドルを放出した。

新興市場ファンド29,541件のデータによると、投資家は債券ファンドを16億4,000万ドル相当買い増し、2月5日以来の1週間で最高額を記録した。また、株式にも10億8,000万ドルを投資し、2週連続で純購入となった。


Bangladesh News/Financial Express 20250301
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/global-equity-funds-draw-big-inflows-1740764698/?date=01-03-2025