[Financial Express]フランクフルト、3月10日(ロイター):米自動車メーカー、フォードは欧州事業の立て直しに向け、苦戦しているドイツ事業に最大44億ユーロ(48億ドル)を注入すると発表した。
フォードは声明で、58億ユーロの負債を抱えるドイツ部門フォード・ヴェルケはコスト削減と競争力強化に重点を置き、戦略的変革を継続すると述べた。
この動きは、欧州の自動車業界がコスト高、需要低迷、アジアのライバルとの競争激化に悩まされ、米国が自動車輸入関税を検討している中で工場閉鎖や人員削減を余儀なくされる中で行われた。
フォードはすでに欧州で数千人の人員削減を実施しており、その多くは国内大手フォルクスワーゲンも苦戦しているドイツでの人員削減である。
フォード・モーター社のジョン・ローラー副会長は「ドイツ事業の資本再編により、欧州事業の変革を支援し、新たな製品ポートフォリオで競争力を強化していく」と語った。
「欧州で持続可能なビジネスを構築するには、ガバナンスの簡素化、コスト削減、効率化を継続していく必要がある」
欧州での電気自動車の普及が予想より遅れていることから、フォードは昨年、10年末までに欧州での生産をすべて電気自動車にするという従来の目標について、より柔軟な対応をとった。
新たな資金提供の約束には、フォード・ヴェルケの過剰借入に対処し、複数年にわたる事業計画に資金を提供するための資本注入が含まれています。
また、この合意は、2006年以来実施されていた、ドイツの子会社の損失をフォードが補填するという合意に代わるもので、強力な労働組合IGメタルからの抗議を引き起こしていた。
IGメタルは、合意がなければ、フォードのドイツ部門は「経済状況が改善せず、米国の親会社が損失を補填できなくなった場合、今後数年間で破産する可能性がある」と述べた。フォードのローラー氏は、欧州の政策立案者に対し、電気自動車を推進し、排出量目標を消費者の需要に合わせるための明確な計画を策定するよう求めた。
Bangladesh News/Financial Express 20250311
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/ford-to-inject-up-to-48b-to-shore-up-cash-strapped-german-unit-1741629698/?date=11-03-2025
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