[Financial Express]クアラルンプール、3月14日(ロイター):天然ゴム業界の幹部は、価格上昇によりインドネシアやベトナムなど主要生産国での採掘が促進されないことから、世界の天然ゴム生産量は2025年に5年連続で消費量を下回る見通しだと述べた。
「中国、インド、タイなどの国では需要が一貫して伸びているが、昨年上昇したばかりの価格低下により生産が停滞している」と天然ゴム生産国協会(ANRPC)の上級エコノミスト、レクシュミ・ネール氏は水曜日、ロイター通信に語った。
この生産不足により、2024年後半に13年ぶりの高値に達した世界価格が高止まりし、結果としてタイヤ会社の生産コストが上昇する可能性がある。
ANRPCによれば、世界の生産量は2025年に0.3%増加して1490万トンに達すると予想されており、需要はそれよりはるかに速いペースで1.8%増加して1560万トンに達すると予測されている。
ゴムの価格は、油ヤシ、コーヒー、カカオなどの他のプランテーション作物に比べて10年以上遅れていたが、アジア諸国での生産を減少させた不安定な天候により、2024年第4四半期に急騰した。
現在のゴム不足は、過去7~8年間のゴム価格の低迷によるもので、その結果、植え替えが減少し、新規の植え付けが大幅に減速し、ゴム農家はより収益性の高い作物への転換を余儀なくされた、とナイア氏は述べた。
世界最大のパーム油生産国であり、世界第2位のゴム生産国であるインドネシアでは、農家がより利益率の高い油ヤシ栽培に転換した結果、ゴム生産が減少している、と彼女は述べた。
ANRPCの推計によると、インドネシアの2025年の生産量は前年比9.8%減の204万トンと予想され、第3位の生産国であるベトナムは1.3%減の128万トンになる可能性がある。対照的に、世界最大の生産国であるタイは、2024年に0.4%減少した後、2025年には生産量が1.2%増加すると予測されている。
ゴムの生産は最近コートジボワールなどの西アフリカ諸国でのみ増加しているが、その増加は世界的な需要の増加を満たし、東南アジアでの生産量の減少を補うには不十分だと彼女は述べた。
ANRPCの推計によると、世界最大の天然ゴム消費国である中国とインドからの需要は今年、それぞれ2.5%と3.4%増加すると予想されている。
Bangladesh News/Financial Express 20250315
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/global-rubber-shortfall-looms-in-2025-on-stagnant-output-1741975769/?date=15-03-2025
関連