関税がインフレ懸念を煽り、米国債利回りが上昇

[Financial Express]ロイター通信によると、米国と貿易相手国間の貿易戦争が激化する中、関税がインフレを引き起こす可能性を懸念して米国債利回りが金曜日に上昇した一方、株式市場の回復により米国債に対する安全資産としての需要が減少した。

市場参加者は、ドナルド・トランプ大統領の関税がどれだけ実施されるのか、またそれが経済成長を鈍化させ価格の新たな高騰につながるのかどうかという不確実性に取り組んでいる。

クレジットサイツのシニアストラテジスト、ザカリー・グリフィス氏は「過去1、2週間で株式市場ではトランプ・プットと呼ばれるオプションの価格が下落したが、同時に関税は何らかの形で今後も続く可能性があり、単なる交渉戦術ではないことが理解された」と述べた。

トランプ大統領は木曜日、4月2日に全ての貿易相手国に広範囲な相互関税を課す考えを変えるつもりはないと述べた。

金曜日の報告書によると、米国の消費者心理は3月に急落し、関税に対する懸念からインフレ期待は急上昇した。

今週発表されたデータはインフレの改善を示唆しているが、2月の消費者物価指数と生産者物価指数の発表における基礎的要素の一部は予想を上回った。

このデータは、3月28日に発表される予定の連邦準備制度理事会が好むインフレ指標である個人消費支出価格指数の計算に反映される。2月のインフレデータは関税が導入される前の期間をカバーしているため、過去を振り返るデータとも見られている。

FRBは来週水曜日の2日間の会合を終える際に金利を据え置くと予想されているが、投資家はFRB政策担当者が経済見通しについてより懸念を強めているかどうかの兆候を探るため、FRBの政策担当者による最新の経済・金利予測に注目するだろう。


Bangladesh News/Financial Express 20250315
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/us-yields-rise-as-tariffs-spur-inflation-fears-1741974898/?date=15-03-2025