競争が激化する中、NVIDIA CEO が AI の優位性を守る

[Financial Express]ニューヨーク、3月17日(ロイター): エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は今週、同社の年次ソフトウエア開発者会議に登壇し、人工知能(AI)のコスト抑制を求める最大手顧客への圧力が高まる中、時価総額約3兆ドルの半導体企業の優位性を擁護する見通しだ。

エヌビディアのカンファレンスは、中国のディープシークが、競合他社よりも少ない計算力で作成できると主張した競争力のあるチャットボットで米国市場を驚かせた後に開催された。エヌビディアの株価が下落したのは、1個あたり数万ドルのチップの形で計算力を販売したことが、エヌビディアの収益を過去3年間で4倍以上の1305億ドルに増やした一因となったためだ。

カンファレンスで、エヌビディアは、暗黒物質の概念を開拓したアメリカの天文学者にちなんで名付けられた「ベラ・ルービン」と呼ばれるチップシステムの詳細を発表すると予想されており、このシステムは今年後半に量産開始される予定だ。これらの詳細は、昨年の今頃に発表された数学者デビッド・ブラックウェルにちなんで名付けられたルービンの前身チップが、エヌビディアの利益を食いつぶした生産の遅れの後、少しずつ市場に投入されつつあるときに発表される予定だ。

AI市場が「トレーニング」(チャットボットなどのAIモデルに大量のデータを与えて賢くするプロセス)から「推論」(モデルがその賢さを使ってユーザーに回答を出すプロセス)へと移行する中、NVIDIAの大金持ちたちは技術変化のプレッシャーに直面している。市場シェアが90%を超えるNVIDIAはトレーニング市場を独占しているが、推論では競争に直面している。そして、競合他社がどれだけの市場シェアを獲得するかは、推論コンピューティングがどのように実行されるかにかかっている。

推論コンピューティングには、電子メールを書き換えるスマートフォンから、金融文書の複雑な分析を大量に行うデータセンターまで、さまざまな形態がある。シリコンバレーやその周辺地域の数多くの新興企業、そしてアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどエヌビディアの伝統的なライバル企業は、より低い総コスト、特に電気代で仕事をこなせるチップを販売できると賭けている。エヌビディアのチップは消費電力が大きすぎるため、AI企業は原子炉での電源供給を検討している。


Bangladesh News/Financial Express 20250318
https://today.thefinancialexpress.com.bd/stock-corporate/nvidia-ceo-to-defend-ai-dominance-as-competition-intensifies-1742231965/?date=18-03-2025