英国、ニッケル価格高騰でロンドン金属取引所に罰金

[Financial Express]ロンドン、3月20日(AFP):英国の金融規制当局は20日、2022年にニッケル価格が急騰し物議を醸す事態に対処するためのシステムと管理が不十分だったとして、ロンドン金属取引所(LME)に920万ポンド(1190万ドル)の罰金を科した。

金融行動監視機構は、同年3月初旬にLMEのニッケル価格が「極端な変動」を経験し、わずか1時間余りの間に1トン当たり10万ドルを超え、2倍以上に上昇したと指摘した。

FCAは声明で「LMEのシステムと管理は、深刻な市場ストレスの状況下で秩序ある取引を確保するのに十分ではなかった」と述べた。

また、この罰金は英国の投資取引所に対する規制当局による初の強制措置であると付け加えた。

ステンレス鋼や電気自動車のバッテリーに使用されるニッケルは、ロシアのウクライナ侵攻後の中国の億万長者の誤った賭けにより、2022年3月8日に当時の最高値10万1,365ドルまで急騰した。

LMEはその後、その日のすべての取引をキャンセルし、一時的に取引を停止することを決定した。

FCAは、市場の混乱に関する決定は、株価急騰時に勤務していなかった上級管理職のみが下せると述べ、そのため、準備不足の若手トレーダーが対応せざるを得なかった。


Bangladesh News/Financial Express 20250321
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/uk-fines-london-metal-exchange-over-nickel-price-spike-1742489623/?date=21-03-2025