[The Daily Star]火曜日、ドルは安定して推移し、対ユーロでは3年ぶりの安値、対円では6カ月ぶりの安値付近で推移した。ドナルド・トランプ大統領の政策が頻繁に変更される状況を理解しようとする投資家らが、米国資産に対する警戒感を強めている。
先週ドルを襲い国債利回りを急騰させたボラティリティの多くは火曜日に幾分和らいだようだが、投資家心理は依然として脆弱だ。
今月の米国資産売却の最大の恩恵を受けた通貨の一つであるユーロは、この日わずかに下落し、1.1343ドルとなった。これは先週つけた3年ぶりの高値1.1474ドルをわずかに下回る水準だ。
ドルは円に対して0.2%下落し142.855円となり、金曜日の6カ月ぶり安値142.05円とほぼ同水準となった。
先週、ドルはスイスフランに対して10年ぶりの安値に下落した後、火曜日には0.8144スイスフランで横ばいとなった。それでも今月はスイスフランに対して約8%下落しており、月間下落率としては2008年12月以来の大きさとなる見込みだ。
市場の注目は絶えず変化する関税をめぐるニュースに集中しており、米国が週末にスマートフォンやその他の電子機器を中国に対する関税の対象から外したことでいくらかの安心感がもたらされたが、トランプ大統領の発言は猶予期間が短期間にとどまる可能性を示唆した。
トランプ大統領が米国への輸入品の大半に対する関税を課し、その後突然延期したことで混乱が生じ、世界中の投資家や政策立案者にとって不確実性が高まった。
火曜日の市場は全体的に落ち着きを取り戻した。しかし、トランプ大統領と彼の関税をめぐる優柔不断な態度が引き起こした不確実性を考えると、アナリストたちはドルの安堵感は長くは続かないと予想している。
「『取引』で方針転換するたびに、米大統領は計画の安全性と信頼をさらに破壊する。だからこそ、この不確実性が続く限り、米ドルの大幅な回復は期待できない」とコメルツ銀行のストラテジスト、アンチェ・プラーケ氏はメモに記した。
米国の指標10年国債の利回りは、前日の取引で13ベーシスポイント近く下落した後、2ベーシスポイント上昇して4.38%となった。
Bangladesh News/The Daily Star 20250416
https://www.thedailystar.net/business/news/dollar-wins-reprieve-selling-3872091
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