IMFは米中貿易摩擦を懸念、インドの関税引き下げを歓迎

[Financial Express]ワシントン、4月17日(ロイター): 国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は17日、米国と中国はともに貿易をめぐって不満を抱いているが、世界の二大経済大国は不確実性を減らし、より公正でルールに基づいた貿易体制で合意する必要があると述べた。

ゲオルギエバ氏は、来週のIMF・世界銀行春季会合を前にワシントンで開かれたイベントで、インドの貿易障壁削減の決定を歓迎するとともに、ドナルド・トランプ大統領の関税をめぐる交渉の中で、他の国々の関税も下がる可能性があると述べた。

ゲオルギエバ氏は、関税および非関税貿易障壁の増加が多国間体制に対する否定的な認識を助長していると指摘し、貿易相手国に対するトランプ大統領の関税攻撃を直接批判することは控えた。

「一部の地域で見られるこうした不公平感は、『我々はルールに従って行動しているのに、他国は罰則なしにシステムを悪用している』という構図に合致する」とゲオルギエバ氏は述べた。「貿易不均衡が貿易摩擦を煽るのだ。」

同氏は、米国は中国の知的財産権慣行や非関税障壁に関して不満を抱いており、中国は両国の経済基盤を強固にするような米国の関与を求めていると述べた。

「我々は不確実性の軽減を望んでいるが、二大経済大国がまだ足場を固めている状況では、それを達成するのは困難だ。そして、世界経済の観点からは、このすべての結果として、より公平でルールに基づいたシステムが生まれることが重要であることは明らかだ」とゲオルギエバ氏は述べた。

IMF専務理事は、インドは関税や貿易障壁の削減に不安を抱いているものの、「インドは現在それを実行している」と述べた。また、これはインドの成長見通しにとって有益となるだろうと付け加えた。

彼女は、欧州連合でも関税やその他の貿易障壁が引き下げられ、二国間および多国間の貿易協定が促進される可能性があると述べた。

「そうですね、この機会に二国間協議を行うことは確かですが、これが世界にとってより広範な利益となり得る障壁の削減や撤廃に向けた何らかの行動につながることを期待しています」とゲオギエバ氏は述べた。


Bangladesh News/Financial Express 20250420
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