[Financial Express]シンガポール、4月20日(ロイター):アジアの液化天然ガス(LNG)スポット価格は先週、ほぼ1年ぶりの安値にとどまった。同地域にある3つの輸出施設からの供給途絶と、一部の買い意欲が、全体的な需要の低迷による下落を抑えた。
業界筋の推計によると、北東アジア向け6月配送のLNG平均価格は100万英熱量単位(ッムブツ)あたり11.50ドルで、先週の11.80ドルからは下落したものの、依然として5月中旬以来の最低水準となっている。
「今週のアジアのLNG価格下落は、東アジアの一部輸入業者による便乗買いを促した一方、オーストラリアとブルネイの輸出プロジェクトにおける供給中断は、本来であれば下落する地域のファンダメンタルズを支えた」とリスタッドのシニアアナリスト、小高正典氏は述べ、韓国ガス公社、台湾のCPCコーポレーション、中国の輸入業者が最近スポット購入を行ったと付け加えた。
「アジアの輸入業者の中には、原油価格の下落を利用して買い付けを行った業者もいたが、十分な貯蔵レベルがある中で市場の不安定な状況を見極めようと、様子見の姿勢を取った業者もあった。」
オーストラリアのイクシスLNGを運営する国際石油開発帝石は、同プラントの生産量が一時的に減少したと述べたが、その理由やフル生産が再開される時期については明らかにしなかった。
東南アジアでは、業界筋や貿易筋によると、マレーシアのビントゥルLNG施設とブルネイLNGプラントも生産上の問題を抱えており、ブルネイLNGは今月出した6月納入貨物の入札を取り消したという。
商品価格調査会社アーガスのLNG価格担当責任者マーティン・シニア氏は、太平洋での生産停止にもかかわらず、海盆間裁定取引は即時受渡のために閉じられており、4月16日に中部大西洋でアジアに向けて進路を転換した船は1隻のみだったと述べた。
同氏は「生産停止以来、アジアの買い手は大西洋沿岸の貨物をめぐる競争に大きな動きを見せていない」と語った。
ヨーロッパでは、Sアーガスは6月渡し価格を11.29ドル/ッムブツと評価し、スパーク・コモディティーズは5月渡し価格を10.945ドル/ッムブツと評価した。
Bangladesh News/Financial Express 20250421
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/spot-lng-prices-at-one-year-low-amid-supply-disruptions-1745170622/?date=21-04-2025
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