関税懸念と供給増加で原油価格が週ごとに下落

[Financial Express]ニューヨーク、4月26日(ロイター): 原油価格は金曜日に小幅上昇したが、供給過剰に対する市場の見方や米中関税交渉をめぐる不透明感から下落した。

ブレント原油先物は32セント高の1バレル66.87ドルで取引を終え、週間では1.6%の下落となった。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は23セント高の1バレル63.02ドルで取引を終え、週間では2.6%の下落となった。

中国は金曜日、世界のトップ2の経済大国間の貿易戦争が緩和しつつある兆候として、米国からの輸入品の一部に高関税を課すことを免除したが、中国政府はすぐに、交渉が進行中であるというドナルド・トランプ米大統領の主張を否定した。

サクソバンクのアナリスト、オーレ・ハンセン氏は「世界の主要消費国間の貿易戦争が続いていることや、石油輸出国機構(OPEC)が6月から増産を加速させるとの憶測から、トレーダーらは現在、短期的には原油価格のさらなる上昇は期待できないとみている」と述べた。

今月初め、関税が世界的な需要に対する投資家の懸念を引き起こし、金融市場で原油売りが起きたため、原油価格は4年ぶりの安値に下落した。

経済の弱体化により需要が減少するリスクがある一方で、供給が増加する可能性もある。

ロイター通信は今週初め、複数のOPEC加盟国が同グループに対し、6月に2カ月連続で原油増産を加速するよう提案したと報じた。

ウクライナ戦争の終結により、より多くのロシア産石油が世界市場に供給されるようになれば、供給が増加する可能性もある。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とトランプ大統領のスティーブ・ウィトコフ特使との金曜日の3時間にわたる会談は建設的で、ウクライナ戦争の終結をめぐる相違点が縮小したと、クレムリンのユーリ・ウシャコフ補佐官が語った。

石油サービス会社ベーカー・ヒューズのデータが金曜日に発表したデータによると、今後の供給の兆候として、4月25日までの週に石油掘削リグの数が2基増加し、483基となった。


Bangladesh News/Financial Express 20250427
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-posts-weekly-fall-on-tariff-worry-and-rising-supplies-1745684048/?date=27-04-2025