農業機械の輸入が急減

[The Daily Star]トラクターと耕運機の輸入は、米ドルに対するタカの価値下落と政府補助金の打ち切りによる価格上昇のため、今年度は減少した。

バングラデシュ銀行のデータによると、2024~25年度の7月から2月の間に農業機械輸入のための信用状(LC)の開設は前年比59パーセント減少した。

一方、LC決済額は前年比45%減少し、2月末までの8か月間で830万ドルに達した。

「ドル高によってトラクターの価格が上昇し、これが売上に最大20%影響した」と農業機械輸入業者メタルのマネージングディレクター、サディド・ジャミル氏は語った。

政府が農業の機械化を加速し、肉体労働への依存を減らし、生産コストを減らし、収穫量を向上させることを目的とした補助金を廃止して以来、コンバイン収穫機の売上も急落している。

農家は以前、コンバイン購入時に最大70%の補助金を受けていました。しかし、不正行為の疑惑を受けて、この補助金は昨年度撤回されました。

ジャミル氏は、耕作に最も広く使用されている農機具である耕うん機の状況はトラクターの状況と似ていると述べた。

同氏は、補助金が農業の機械化を大きく促進したと述べ、政府に補助金の復活を求めた。

同氏はまた、機械を購入しようとしている農家への融資に銀行が依然として消極的であると指摘した。

国際食糧政策研究所(IFPRI)の昨年の報告書によれば、2018年から2019年にかけて、稲作農家の98%が耕作に機械を使用し、87%が灌漑に機械を使用した。

報告書によると、農家の78%は農薬散布に、88%は脱穀に機械を使用している。

ACI社の農業関連事業部門の社長であるFHアンサリー氏は、過去1年間の価格高騰が主な原因で、動力耕耘機の販売が大幅に減少したと語った。

同氏は、マクロ経済環境全般は好調を維持しているものの、耕運機の価格高騰が需要に直接的な重しとなっていると述べた。

さらに、トラクターの運用コストは動力耕耘機のそれよりも下がっているとアンサリー氏は述べた。

「その結果、多くの農家が、より効率性が高くコスト面でも有利なトラクターへと移行しつつある」と同氏は付け加えた。

24年度、バングラデシュの民間部門は3,000万ドル相当の耕運機とトラクターを輸入した。これは前年比8パーセント増である。


Bangladesh News/The Daily Star 20250428
https://www.thedailystar.net/business/news/imports-farm-machinery-tumble-3881731