貿易戦争への懸念で需要見通しが弱まり、原油価格が下落

[Financial Express]ロンドン、4月29日(ロイター): 世界2大経済大国である米国と中国の間の貿易戦争により投資家が需要の伸びの見通しを引き下げたため、原油価格は火曜日、2週間ぶりの安値近くまで下落した。

ブレント原油先物は、13時3分(GMT)時点で1バレルあたり1.27ドル(1.9%)下落し、64.59ドルとなった。米国産ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は1バレルあたり1.07ドル(1.7%)下落し、60.98ドルとなった。

「市場は、長引く貿易戦争が需要を減少させ、弱い需要と高コスト生産者、特に米国の供給減少がバランスする新たな均衡を求めて価格に下押し圧力を加えるという明白な事実を懸念し続けている」とサクソバンクのアナリスト、オーレ・ハンセン氏は述べた。

ロイターの世論調査によると、ドナルド・トランプ大統領が米国への全輸入品に関税を課すことで世界貿易の再構築を推進したことで、世界経済が今年景気後退に陥る可能性が高まった。

最も厳しい関税の打撃を受けた中国は、米国からの輸入品に独自の関税を課すことで対抗し、二大石油消費国間の貿易戦争を激化させている。これを受け、アナリストは原油需要と価格の予測を大幅に引き下げている。


Bangladesh News/Financial Express 20250430
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-falls-as-trade-war-concerns-dampen-demand-outlook-1745951727/?date=30-04-2025