[Financial Express]ニューヨーク、5月7日(ロイター): 原油価格は、投資家の注目が今週末の米中貿易協議に移ったことを受けて、週初めの急落から持ち直し、水曜は安定している。
ブレント原油先物は、東部標準時午前10時7分(グリニッジ標準時午後14時7分)時点で、1バレルあたり11セント(約0.18%)安の62.04ドル。一方、米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油も11セント(0.19%)安の58.98ドル。
米国と中国はスイスで会談する予定であり、これは世界経済を混乱させている貿易戦争の解決に向けた第一歩となる可能性がある。
「貿易交渉に対する期待が大きいのは明らかだ」とSEBの主任商品アナリスト、ビャーネ・シールドロップ氏は語った。
米国の関税により需要への懸念が高まる中、石油輸出国機構(OPEC)が増産ペースを速めることを決定したことを受け、両指標は今週4年ぶりの安値に急落し、供給過剰への懸念が高まっている。
それでも、米国の一部の生産者は、同国の石油生産がピークに達した可能性があると警告し、支出を削減する意向を示しており、これも市場の上昇に寄与しているとアナリストらは指摘した。
サクソバンクのアナリスト、オーレ・ハンセン氏は「週末のOPECの生産量増加は完全に織り込まれていたことも注目に値する」と述べた。
米中貿易協議は、世界最大の二大経済大国間の物品輸入関税が100%を大きく超える水準まで上昇するなど数週間にわたり緊張が高まったあとに行われた。
しかし、証券・コンサルティング会社PVMのアナリスト、タマス・バルガ氏は、米国の政策決定は依然として予測不可能である一方、OPECの供給が予想より早いことから不安定な状況が続くと予想されると述べた。
さらに、中東におけるイスラエルとフーシ派の紛争は地政学的リスクプレミアムを高めていると彼は述べた。米国政府の原油備蓄データは、東部標準時午前10時30分(グリニッジ標準時午後14時30分)に発表される予定だ。ロイターが調査したアナリストは、先週の米国原油在庫が平均80万バレル減少すると予想している。
市場筋によると、5月2日までの週に原油在庫は450万バレル減少した。
Bangladesh News/Financial Express 20250508
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-steadies-as-market-eyes-us-china-trade-talks-1746642289/?date=08-05-2025
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