[Financial Express]ロンドン、5月8日(ロイター): 原油価格は、世界最大の2大石油消費国である米国と中国の間で迫っている貿易交渉が進展するとの期待から、木曜日に1%以上上昇した。
ブレント原油先物は、GMT13時34分時点で89セント(1.5%)上昇し、1バレル62.01ドルとなった。米国産WTI原油は1.02ドル(1.8%)上昇し、59.09ドルとなった。
SEBのアナリスト、オレ・ヴァルビエ氏は、原油相場は1バレル61ドルをわずかに上回る水準でほぼ安定しており、米中間の交渉開始に伴う関税情勢を巡る楽観的な見方も支援材料となっていると述べた。
スコット・ベセント米財務長官は、世界経済を混乱させている貿易戦争について協議するため、5月10日にスイスで中国の経済担当トップと会談する予定。
両国は世界最大の経済大国であり、貿易紛争の影響で原油消費の伸びが鈍化する可能性が高い。
シティ・インデックスとフォレックス・ドットコムのアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏によると、英国との協定などトランプ大統領が発表している他の貿易協定も市場に多少プラスに働く可能性があるという。
同時に、石油輸出国機構(OPEC)とその同盟国は石油生産量を増やし、価格に圧力をかけることになる。
シティリサーチのアナリストは、北海ブレント原油の3カ月先の価格予想を1バレル60ドルから55ドルに引き下げたが、今年の1バレル60ドルという長期予想は維持した。
米国とイランの核合意が成立すれば、市場での供給増加によりブレント原油価格は1バレル50ドルまで下がる可能性があるが、3つの合意が実現すれば価格は70ドル以上に上がる可能性があると研究者らは付け加えた。
Bangladesh News/Financial Express 20250509
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-prices-rise-on-support-from-us-china-trade-hopes-1746718853/?date=09-05-2025
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