マールスクは貿易戦争により世界のコンテナ取扱量が減少する可能性があると警告

[Financial Express]コペンハーゲン、5月8日(ロイター):デンマークの海運グループ、マールスクは8日、世界経済大国間の貿易戦争の勃発を受け、4月の米国と中国間のコンテナ取扱量が30~40%減少したと発表した。マールスクは、紛争の長期化により今年の世界の取扱量が減少する可能性があると警告した。しかし、紅海航路の混乱が続き運賃が上昇していることを受け、通期の利益見通しは据え置いた。

ドナルド・トランプ米大統領が課した貿易関税により、世界中の企業が売上目標を引き下げ、主要経済国が成長見通しを下方修正し、海上輸送の需要に影響が出ている。

世界貿易のバロメーターとみなされているマールスク社は、今年の世界のコンテナ取扱量が年初予想の4%増に対し、1%減から4%増の範囲になると予想していると発表した。

「関税の引き上げにより、中国と米国間の輸送量は4月に30~40%急減した。我々は、依然として需要が強い他の地域に輸送量を再配分することができた」と、ビンセント・クレールCEOはコペンハーゲンで記者団に語った。

多くの企業は、潜在的な関税発動を予想し、年初から米国への製品出荷を急いだ。しかし、多くのエコノミストは、トランプ大統領の関税戦略が世界経済への需要ショックとなり、世界経済の活動を停滞させると指摘している。

マールスクは、顧客が米国の関税の大部分の90日間の一時停止を利用して在庫を積み増せば、第2四半期に市場が成長すると予想しているが、関税が撤回されなければ、今年後半に需要が縮小するリスクがあると指摘した。

ウォルマート、ターゲット、ナイキなどを顧客とするマースクは、貿易戦争のさらなる激化の脅威が米国経済に暗い影を落としていると述べた。

「サプライチェーンに必要なものをすべて地元で生産するという夢は実現不可能だ」とクラーク氏は語った。

「米国の失業率は史上最低水準にあり、何十万人もの人々が国外追放されている。」


Bangladesh News/Financial Express 20250509
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