[The Daily Star]米国と中国が相互関税の削減で合意したと発表したことを受け、金価格は月曜日に3%下落し、1週間超ぶりの安値を付けた。これによりドルが上昇し、安全資産とされる金の魅力が損なわれた。
金現物は、グリニッジ標準時午前8時12分時点で3%下落し、1オンス当たり3224.34ドルと、5月1日以来の安値となった。米金先物は3.5%下落し、3228.10ドルとなった。
UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノヴォ氏は「90日間関税が引き下げられ、米中間の緊張が緩和したことで、金のような安全資産の需要が減少している」と述べた。
短期的な物価変動は引き続き不安定な状況が続く可能性が高い。しかし、関税引き上げは依然として経済成長の重しとなっており、中央銀行は年内にさらなる利下げを迫られる可能性が高い。また、中央銀行は今回の物価下落を機会にエクスポージャーを拡大する可能性もある。
米国と中国は、潜在的に損害をもたらす貿易戦争の大幅な緩和として、世界経済を混乱させている貿易戦争の終結を目指し、相互に関税を削減することで合意したと発表した。
スコット・ベセント米財務長官はジュネーブで中国当局者らと会談後、記者団に対し、両国は措置を90日間一時停止することで合意し、相互の関税は115%引き下げられると語った。
米国と中国は先月、互いに報復関税を課し、世界的な景気後退への懸念をあおる貿易戦争を引き起こした。
一方、ドル指数は他の通貨に対して1%以上上昇し、他の通貨保有者にとって金の価格が上昇した。
リライアンス・セキュリティーズのシニア商品アナリスト、ジガー・トリベディ氏は、ドル高と地政学的リスクの減少が「安全資産としての需要に打撃を与える」可能性があるため、金価格は下落すると予想され、「黄金は短期的に1オンス当たり3200ドルまで下落する可能性がある」と述べた。
トレーダーらはまた、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の軌道に関する新たなシグナルを求めて、火曜日の米国消費者物価指数データに注目している。
Bangladesh News/The Daily Star 20250513
https://www.thedailystar.net/business/news/gold-slides-3-3893281
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