金は1か月以上ぶりの安値に下落

[The Daily Star]金価格は木曜日、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策方針の手がかりとなる米国の主要インフレ指標の発表を投資家が待ち、また米中貿易摩擦の緩和で金の魅力が損なわれたことから、1カ月以上ぶりの安値に下落した。

金現物は、取引序盤に4月10日以来の安値を付けた後、0636GMT時点で1.1%下落し、1オンスあたり3,144.51ドルとなった。

米国の金先物は1.3%下落し、3,146.20ドルとなった。

米国と中国は関税を大幅に削減し、90日間の一時停止を採用することで合意し、世界最大の2つの経済大国間の潜在的に有害な貿易戦争を緩和した。

リライアンス・セキュリティーズのシニア商品アナリスト、ジガー・トリベディ氏は「米国と中国の前向きな協議により安全資産としての魅力が薄れており、今日の金の一日の見通しは弱い」と述べた。

「ドル指数は反発を試みており、米国が小売売上高や生産者物価指数のデータが改善した場合、金はさらなる打撃を受ける可能性がある。」

今週初めの消費者データが予想より弱かったことを受けて、現在注目されているのは、12時30分GMTに発表される米国の生産者物価指数(PPI)データだ。

FRBの政策担当者は、ドナルド・トランプ米大統領による関税導入と貿易交渉が物価と経済に及ぼす影響を評価しようとしながら、金利を現状維持している。今のところ、確かなデータは彼らの判断材料としてほとんど役に立っていない。

同日後半に行われるジェローム・パウエルFRB議長の演説は、FRBの金利経路に関する手がかりとなるため注目される。

市場は今年50ベーシスポイントの利下げを予想しており、利下げは10月から始まるとみられている。

金は伝統的に経済や政治の不確実性に対するヘッジとして見られており、低金利環境では好調だ。


Bangladesh News/The Daily Star 20250516
https://www.thedailystar.net/business/news/gold-falls-more-one-month-low-3895751