[Financial Express]ロンドン(ロイター): 原油価格は金曜日、ほとんど変わらず、週間では小幅な上昇に転じた。米中貿易摩擦の緩和がイランと石油輸出国機構(OPEC)による供給増加期待でやや相殺されたためだ。
ブレント原油先物は、グリニッジ標準時午前9時53分時点で5セント(0.1%)上昇して1バレル64.58ドル、一方、米国ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油先物は2セント上昇して61.64ドルとなった。
イランの核合意が成立すれば世界市場にさらに多くの原油が放出される可能性があるとして、両契約は前日の取引で2%以上下落した。
オニキス・キャピタル・グループの調査グループ責任者、ハリー・チリギリアン氏は「米中貿易摩擦の好材料が薄れており、原油市場はこれ以上の上昇に苦戦している」と述べた。
「OPECは自主的な供給削減の解消を加速させており、米国とイランの核協議は依然として継続中で、後者の原油は依然として中国に流れ続けている。」
ドナルド・トランプ米大統領は、米国とイランの核合意が近づいており、イラン側は合意条件に「一応」同意したと述べた。しかし、交渉に詳しい関係筋は、まだ解決すべき問題があると指摘した。
INGのアナリストはメモの中で、核合意で制裁が解除されればイランは原油生産を増やすことができ、その結果1日あたり約40万バレルの追加供給が可能になると指摘した。
潜在的な供給圧力にもかかわらず、今週は今のところブレントとWTIはともに約1%上昇している。
世界最大の原油消費国であり経済大国でもある米国と中国が、両国が貿易関税を大幅に引き下げる90日間の貿易戦争の一時停止で合意したことを受け、景況感は改善した。
米中による高額な相互関税により、世界経済の成長と石油需要に大きな打撃を与えるのではないかという懸念が高まっていた。
しかし、フィッチ・ソリューションズ傘下のBMIのアナリストは調査レポートの中で、「90日間の冷却期間により、双方の貿易障壁の引き下げに向けたさらなる進展の余地は残されているものの、長期的な貿易政策をめぐる不確実性により、価格の上昇は制限されるだろう」と指摘した。
予想余剰も市場の懸念を増大させた。
国際エネルギー機関(IEA)は木曜日、2025年の世界石油需要予測を2万バレル/日と若干上方修正したにもかかわらず、2025年の世界供給増加予測を38万バレル/日引き上げ、来年は供給過剰になると予測した。
投資家らはまた、経済と石油需要を押し上げる可能性がある米連邦準備制度理事会による利下げの兆候にも注目していた。
Bangladesh News/Financial Express 20250517
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-commodities/oil-heads-for-weekly-gain-but-remains-under-supply-hike-pressure-1747413799/?date=17-05-2025
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