アフガニスタンの首都、水不足との闘いに敗れる

アフガニスタンの首都、水不足との闘いに敗れる
[Financial Express]カブール、5月16日(AFP): 毎週、ビビ・ジャンさんは夫のわずかな日給の一部をかき集め、人力車で引かれたタンク車から貴重な水を購入している。タンク車はますます渇きゆくアフガニスタンの首都の住民に水を供給する。

カブールは、無秩序かつ急速な都市化、長年にわたる紛争による不適切な管理、そして気候変動によって引き起こされた差し迫った水危機に直面しており、ビビ・ジャンのような人々は、食料と水のどちらかを選択せざるを得ない状況に陥ることがある。

「子どもたちが数日間お茶しか飲めないと、『水は買ったのに私たちには何も買ってくれない』と言うんです」と45歳の主婦はAFPに語り、入浴や食器洗い、洗濯に備品を再利用する様子を説明した。

専門家らは長年、カブールの水問題について警鐘を鳴らしてきたが、2021年にタリバン政権が発足して以来、多くの国際的プレーヤーが大規模なインフラ整備プロジェクトから手を引き、アフガニスタンへの資金援助を削減しているにもかかわらず、問題は悪化している。

国連児童基金(ユニセフ)は昨年、「緊急の対策を取らなければ、2030年までにカブールの地下水がなくなる可能性がある」と警告した。

他の専門家は、一貫性と信頼性のあるデータが限られていることを理由に、より慎重な見方を示しているが、状況は明らかに悪化していると述べている。

水資源管理の専門家アセム・マヤール氏は、2030年の崖は「最悪のシナリオ」だと述べた。

しかし、たとえ予定されていた開発プロジェクトが数年以内に完了したとしても、「状況が今より良くなるというわけではない」とマヤール氏は語った。

「時間が経つにつれて、問題はますます深刻化している」と彼は付け加えた。人口増加が都市計画を上回り、気候変動の影響で降水量が平均を下回っているからだ。タリバン当局は、水のリサイクルから全国に数百の小規模ダムを建設するまで、様々なプロジェクトを立ち上げているが、大規模な介入は資金と技術力の不足により依然として困難を極めている。


Bangladesh News/Financial Express 20250517
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/afghan-capital-losing-race-against-water-shortages-1747411981/?date=17-05-2025