[Financial Express]パリ、5月16日(AFP): 国連が支援する報告書は16日、昨年深刻な飢餓に直面した人の数が2億9500万人を超え、紛争やその他の危機の影響で過去最多を記録したと発表し、人道支援が行き詰まる中、2025年の見通しは「暗い」としている。
世界食糧危機報告によると、深刻な食糧不安が「高レベル」に陥っている人の数は6年連続で増加した。
昨年、深刻な飢餓に苦しんだ人の数は合計2億9530万人で、報告書の分析対象となった65カ国のうち53カ国の人口のほぼ4分の1にあたる。
国際機関とNGOの連合によって作成された報告書によると、この数字は2023年の2億8160万人から増加した。
報告によると、飢餓に直面している人の数は190万人に達し、前年の2倍以上となった。
食糧安全保障監視団は月曜日、イスラエルによる援助封鎖が2か月以上続いたことでガザ地区が「深刻な飢餓の危険」に瀕していると警告した。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は報告書の中で、「ガザやスーダンからイエメンやマリに至るまで、紛争やその他の要因によって引き起こされた壊滅的な飢餓が記録的な高さに達し、世帯を飢餓の瀬戸際に追い込んでいる」と述べた。
「メッセージは厳しい。飢餓と栄養失調は私たちの対応能力を超える速さで広がっている。しかし、世界では生産された食料の3分の1が失われたり、廃棄されたりしている」と彼は述べた。
報告書によると、20カ国と地域では紛争と暴力が主な原因となっており、1億4000万人が深刻な飢餓に直面している。
18カ国では異常気象が、15カ国では「経済ショック」が原因となり、合わせて1億5500万人が影響を受けました。ガザ、ミャンマー、スーダンの状況悪化は、アフガニスタンとケニアの改善を上回りました。
報告書は、主要な援助国が人道支援資金を大幅に削減しているため、2025年の見通しは「暗い」と警告した。
「これはシステムの失敗というだけでなく、人類の失敗だ」とグテーレス氏は語った。
Bangladesh News/Financial Express 20250517
https://today.thefinancialexpress.com.bd/world/global-acute-hunger-hits-new-high-2025-outlook-bleak-un-1747411926/?date=17-05-2025
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