[Financial Express]ジャカルタ、5月19日(ロイター):インドネシアパーム油協会(GAPKI)は19日、米国の関税や地政学的緊張による世界貿易の不確実性が高まる中、競争力を損なう可能性があるとして、政府に対し、パーム油輸出税の引き上げを延期するよう求めた。
インドネシアは、バイオディーゼル燃料の混合義務化とパーム油再植林プログラムの財源確保のため、5月17日からパーム油輸出税を4.75%から10%に引き上げる予定である。現在の税率は3%から7.5%である。
「状況は不確実性に満ちており、インドネシアのパーム油輸出の競争力に影響を与える政策を導入するのは大きなリスクだ」とGAPKIはスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務大臣に宛てた書簡で述べた。
パーム油税を徴収する基金の広報担当者は、GAPKIの要請は来週、政府省庁との会合で議論されると述べた。財務省と経済担当調整省はコメント要請に応じなかった。
世界最大のパーム油生産国であるインドネシアは、米国から32%の関税賦課の提案に直面しており、第2位の生産国であるマレーシアは24%の関税賦課に直面している。関税賦課は7月まで延期されている。
「これにより、インドネシアのパーム油輸出は、特に現在インドネシアが独占している米国市場において、マレーシアに比べてますます競争力を失うことが懸念される」と同団体は述べた。
マレーシアはパーム油の価格に応じて3%から10%の輸出関税を課している。5月は10%に設定されている。
スリ・ムリヤニ・インドラワティ氏は以前、インドネシアは米国の関税による輸出業者の負担を軽減するため、原油パーム油の輸出税を調整すると述べていた。この税は、この関税とは別個のものである。
一方、パーム油の主要買い手であるインドとパキスタンの間の緊張が高まり、需要減少への懸念が生じているとGAPKIは述べた。
「インドとパキスタンの間にはまだ恒久的な停戦が成立しておらず、それが両国の買い手が原油パーム油とその派生商品の購入を遅らせる原因となっている」と同団体は付け加えた。
Bangladesh News/Financial Express 20250520
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/indonesia-palm-oil-group-gapki-urges-govt-to-delay-levy-hike-1747676337/?date=20-05-2025
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