EUとの連携に関する合意の報道を受け、英国の炭素価格が上昇

[Financial Express]ロンドン、5月20日(ロイター):英国と欧州連合(EU)は20日、関係のより広範な再構築の一環として、それぞれの炭素市場の連携に取り組むと発表し、英国の炭素価格は6%上昇する見通しとなった。

EUと英国は、排出量を削減し気候目標に到達するための幅広い取り組みの一環として、発電所やその他の産業団体に対し、排出する二酸化炭素1トンごとに課税している。

英国政府は声明で、「両国の排出量取引制度を連携させ、排出量に関する協力を緊密にすることで、英国のエネルギー安全保障が向上し、来年導入予定のEUの炭素税による企業の打撃を回避できる」と述べた。

EUの炭素国境調整メカニズムは、2026年からEUへの鉄鋼、セメント、アルミニウム、肥料、電気、水素の輸入に排出税を課すことになる。

英国は2027年から独自のCBAMを立ち上げる予定だ。

「双方が交渉を優先すれば、機能的な連携に向けたタイムラインは急速に進む可能性がある。とはいえ、現在2027年に予定されている英国の炭素国境調整メカニズム(CBAM)に間に合うようにシステムを調整するのは、野心的な取り組みになる可能性がある」と、ヴェイトのアナリストは述べた。

アナリストらは、二つのシステムを連携させることで、英国の価格がEUの価格に近づく可能性が高いと指摘している。短期的には英国企業の直接的な炭素コストが増加する可能性があるが、長期的には、提案されている輸入関税を回避できるため、コスト削減につながるだろう。

複数のエネルギー企業から委託を受けたフロンティア・エコノミクスの報告書によると、2つの炭素市場を連携させることで貿易摩擦が減り、取引の流動性が向上し、価格の安定が増し、2026年から2030年の間に約7億7000万ポンドの節約につながるという。

EUの基準炭素価格は1トンあたり約70.00ユーロ(78.86ドル)で取引されている。


Bangladesh News/Financial Express 20250521
https://today.thefinancialexpress.com.bd/trade-market/british-carbon-prices-rise-after-news-of-deal-on-eu-link-1747763454/?date=21-05-2025